博士大場茂馬論


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博士大場茂馬論
◆偉いツと思ふ感じ程人を感動さするものはない、私は好んで人の伝記言行録を読むがまだ此人は偉いツと思ふた事は少ない、私が拗ね者だと云ふ訳でもあるまいが私は西郷隆盛だの足利尊氏だの幸徳秋水だのと云ふ連中には曽て尊敬の念を起し又は偉いツと思ふた事はない、然るに茲に一人私の私かに敬服し尊敬し感嘆するを禁じ得ざる者がある、而かも之れが吾々臣民弁護士中の一人である、勿論大場博士ではない○○○○君である、○○○○君の偉いのは一言以て之れを尽せば馬鹿の極地にある、図抜けの馬鹿にある、ツマラン事を深くよく信じ之れを行ふに糞真面目の骨髄に徹する、私は常に馬鹿でなければ偉くない、偉い人は馬鹿であると信じて居る。
◆東京弁護士約千、其未来を想像して一番興味を感ずるは、私は大場博士である博士が私立出身にして普通人の成り難い博士に成つたからでもない、人権擁護の為めに名誉ある大審院判事を捨てて弁護士になつたからでもない、私の刑法の智識が全部博士の著書の賜であつて、現在の刑法学者中頭脳の明晰なる点に於て博士が海内第一であると私が信じて居らぬからでもない、コセコセした態度、キヨロキヨロした目玉、チヨイチヨイ出る稚気、時々暴露する突拍子、一体博士は偉い人になるのだらうか、ならぬだらうか、私には到底博士を月旦することは出来ぬ。
<山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
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