高木益太郎君と高窪喜八郎君

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高木益太郎氏と高窪喜八郎君  法律評論を通じての高窪弁護士は学究的で才子で又解らぬ事を解けようとする癖がある、一歩進めば学者と云ふ無用の長物にもなれ兼間敷人である。  高木さんは私の理想弁護士の一人だ、世□で色々批難するのは狂犬の遠吠だ、弁護士会辺りで持てないのは劣敗者が多数を恃む専横に過ぎない、羨望の結果の狂犬の遠吠を聞く振りもせず、文句があるなら面と向ふて云ふて見ろ、隙があるなら咬付て見ろと云ふ態度で思ふ存分手腕を振ふ点は実に江戸ツ見たるに恥ぢぬ、私はこう云ふ人を弁護士会長にでもしたら、弁護士会も御大典祝賀方法其他之れに類する一切の事項以外何か少しは有意味の仕事を仕出し、有てもがなの会になりはせんかと思ふ、併し之れは日本の帝国中は到底行はれぬことで遺憾千萬である。 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>

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