字幕 ~フィガス王国東部の湿原 魔物のアジト~
【ファイラシーン・敗者の宿命】
奪われた風のクリスタルに、フィガス軍魔導軍団長ラキシアスは
己の全魔力を賭して封印を施した。その封印を解き方を知るものは彼しか知らず
彼を自白させるための恐ろしい拷問が続いていた。が、その拷問は急に方向を変える
今回の事件を謀った魔物の親玉メリュジーヌにより捕虜の兵士たちは一同に集められ
ニンフやトラベラーなどの女敵により、癒しの拷問・酒池肉林の逆レイプが繰り広げられる
メリュジーヌより直々に癒しの拷問を受けながら、自分や部下たちの精気が吸われてゆく中、
ラキシアスは部下の命を救うためクリスタルの封印を解く
場転。字幕 ~フィガス王国東部の湿原~
FF6のナルシェ戦のような配置になっている湿原ダンジョンを
パルキオ隊とミランダ隊のふたつを操作して敵を撃破していく
敵部隊を7隊撃破すると……
パルキオ:くっ、やはり手ごわいな! どこまで持つことか
ジークさんは、うまくやってくれているだろうか……?
場転。不気味なダンジョン。激しい光と、空間が破られるエフェクト
ジーク:とうっ!
ジークが空間の穴から出てきて、剣を構える。ちょっとかっこつけてみたりする
ジーク:フッ、私も錆付いたものだ
これしきの障壁を斬り破る剣に、両腕が要るとはな
魔力の障壁でこれだけの空間を作るとは、この敵、相当デキる様だ
だが邪気眼を持たぬ者など、この私の前にあっては
あたりのついていないよっちゃんいかも同然……
ジーク頭上「!」アイコン。右の方から女敵2体が来る
敵A:バカな!? 侵入者よ!
ジーク:ちょ! 「バカな侵入者」は言い過ぎだろ
もうちょっとオブラートに包んでだな
敵B:なんかぶつぶつ言ってるわ。キモ~い
こいつ、出てきたときもひとりでぶつぶつ喋ってたよ
敵AB:キモ~い!!
ジーク頭上アイコン「…」字幕
(キモいって言われて本気で興奮できるようになったら本物だ
ああ。俺、まだまだなんだな……。邪気目……持ってるのに
正直辛い……。苦しいよ、おかあさん)
敵A:ずっと黙ってるよこいつ
敵B:やだぁ、何考えててるかわかんないし
敵AB:キモ~い。アハハハっ!
敵B:おい、なんか言えよ侵入者
ジーク:……邪気眼を持たぬものにはわかるまい
敵A:は? キモいこと言ってんじゃね~よ
ジーク:黙れアルティメットブサイクA! ……離れろ
死にたくなかったら早く俺から離れろ!
敵A:だ、誰がアルティメットブサイクよ! わけわかんないんだけどこいつ
敵B:でも面白くない? アレな意味で。ハハッ!
おい、見せてみてよ邪気眼野郎
闇の力っぽい効果。敵AB頭上アイコン「!」。ホラー系のBGM
ジーク:ククク…… コンドノ贄ハ キサマラカ……?
敵A:……!?
敵B:こ、この禍々しい気、やばいよ……。ねえ、やばいよ!?
ジーク:冗談に決まってるだろアルティメットブサイクB
出川みてえな声出しやがって。ヤバイヨー ネー ヤバイヨー!?
(´_ゝ`)プッ 何が魔物だ。流石はゴキブリの親戚wwww
敵B:ふ、ふざけんなキモ野郎!
こんなやつさっさと殺っちゃいましょう!
敵A:ええ!
戦闘開始
ジーク:……あの力を前にしてもわからなかったか?
いじめられる人間の気持ちが
敵B:わかるわけないでしょ? お前たち貧弱な人間の気持ちなんて
敵A:その弱さがキモいのよ。増えるばかりで、力もないくせに!
ジーク(相変わらず勘違い甚だしいな
その勘違いが、1000年前にも貴様等の敗北を招いたっつーのに)
敵A:なんとか言ったらどうなの?
敵の攻撃エフェクト。SE、剣撃音~味方回避音
敵A:なにっ!?
ジーク:できる男は語らないのさ。
まあ俺は……例外的によく喋るんだがな!
味方攻撃エフェクト・全体斬り。敵A撃破。そのまま戦闘続行。戦闘終了後↓
敵A:あ……ぁ!
ジーク:まだやんの? けっこう気ぃ遣ったんだぞ
女の体に傷跡残すのは、あんまりだし
あ、外見綺麗なまま内臓全部ぐっちゃとか、意外と簡単だからw
敵B:やめてお願い! 命だけは助けて! もう人間をいじめたりしないから!
ジーク:これはよい心がけで。……っておい泣くなよ
泣かせた俺が変態みたいに言われるじゃん
もうすぐフィガスの本隊が来る。大人しく降伏しとけ
ここから動かないほうがいい
仲間に知らせても、時間稼ぎにもならねえぞ
ま、俺もお前らのボスにゃ負けるかもしんないから、それ期待すれば?
余計なことすっと死ぬぞ。命は大事にな
敵A:うっうっ……。はぁい
空間の穴からパルキオとミランダが入ってくる
ジーク:おう、お疲れ
パルキオ:無事でしたかジークさん!
ジーク:うん。ちょっといじめられたけど
ミランダ:行くぞ。もたもたしている暇はない
ジーク:他のみんなは?
パルキオ:まだ戦っています。早くクリスタルを奪い返しましょう!
ジーク:おう!
三人、ダンジョン奥へ。ダンジョンを進むと
クリスタルを安置している部屋でメリュジーヌと対峙
メリュ:遅かったわね……。クリスタルの封印、ちょうど今解けたところよ
なかなか苦労させてくれたわ
ミランダ:残念だったな。その苦労もここで水の泡だ
パルキオ:クリスタル、返してもらうっ!
メリュ:それはできないわ。クリスタルの意味……あなたたち人間には重すぎるのよ
炎のエフェクト
パルキオ:うわぁっ!
ミランダ:くっ! なんという魔力……だが!
ミランダ、斬りかかる。バリアに阻まれ吹き飛ばされ
ジーク:あ~、こりゃ俺でもかなわないわ。じゃ、そうゆうことで
ミランダ:貴様、何を考えている!?
ジーク:何をって、見りゃわかるだろ
メリュ:逃げられると思っているの?
ジーク:あ、ボス戦か! 無理じゃん!
パルキオ:今気づいたんですか
ジーク:うん
メリュ(……なんなの、この緊張感のない奴等は)
ジーク:お前、今俺たちのこと、緊張感のないイケメンだと思っただろ
メリュ:ええ、思ったわ。そちらは王子様でしょう、彼についてはね
でもあなたは……緊張感が欠けているだけの
ジーク:道交法違反だと言いたいのかー!! 道路交通法違反だと?
立ってるだけで犯罪!? 俺に見とれたマダムや女子高生が
つぎつぎと交通事故を起こすからか!?
メリュ:……この男、いつもこんな感じなの?
パルキオ:いや……その……
ミランダ:そうだ。構うときりがない
ジーク:いつもじゃないじゃん! なんか意味深なテロップとかでるじゃん!
なあ王子様、俺かっこいいときゃかっこいいよな?
パルキオ:それは、う~ん
ジーク:オイ!
ミランダ:魔物の親玉よ、今から我等は貴様に戦いを挑む
殺すなら私からと言いたかったが、まずこいつから殺してくれるか?
ジーク:オイ!!
メリュ:いいわ。そうしましょう。ここまで攻め込むことができたご褒美よ
ジーク:オオオオオオい!! ふざけんな!
この牙城切り崩したのダレよ!?
ご褒美だと!? Fack!? なんだその態度!
パルキオ:わかってますよ。だからクリスタルを取り戻すんです
ジークさんと、それを認める僕たちの力で!
ジーク:うまくまとめたね~。いい王様になるぞ、パルキオ陛下
ミランダ:いくぞ!
メリュ:愚かね。ここで果てると知りながら!
戦闘。メリュジーヌのHPを20%以下にすると戦闘終了
パルキオ:ぐあっ! なんて強さだ。僕たちじゃとても……
ミランダ:ふ、不覚!
メリュ(はぁ はぁ 魔力が……。あのフィガスの隊長から吸った
膨大な魔力が、もう尽きようとしている!?
王子や女はともかく……この男、何者だというの?
剣からの手ごたえが感じられない
なのに、私の身体がこんなに疲弊するとは……)
ジーク:あー痛い痛い。こら~、へばるなよ~
足引っ張るんだったら帰っとけ。死ぬぞ
ミランダ:私とて、これでも副兵団長だ!
ここで引いては所詮女との名折れ。引くわけにはいかない!
パルキオ:僕が引いたら誰がジークさんを回復するんですか
借金まみれのジークさんじゃ、ポーション代、バカにならないでしょう?
ジーク頭上アイコン「…」
ジーク:……隠れてないで出てきな
闇のエフェクト。メリュジーヌの後ろにバルバリシア出現
メリュ:……! バルバリシアね。何のつもりかしら?
バル:ほっほっほほほ……。如何にも。風のバルバリシア、ここに
パルキオ:敵の新手!? まずいよ、このままでも勝てるかどうかなのに
メリュ:相変わらずしたたかね。封印が解けた今、姿を現すなんて
バル:待っていたのは封印だけではありませんわ
こうやってあなたが疲弊するのをね!
メリュジーヌに風のエフェクト。メリュジーヌは回避
メリュ:見くびられたものね。その程度の攻撃なんて
バル:今のは当てるための攻撃ではないわ
あなたの自慢の魔法障壁……今日は繰り出してこないのかしら?
メリュ頭上「!」アイコン
バル:ほほほっ……ほーっほっほっ! 目障りなのよ、下衆な蛇女が!
イベント戦闘、メリュジーヌ対バルバリシア。4ターンすると↓
メリュジーヌ、倒れたグラフィック
バル:無様ですこと……。所詮四天王にはなれないあなたでは、やはりその程度ね
メリュ:・・・・!
バル:死ぬがいい!
ジーク、メリュジーヌを庇い剣でエフェクトを受け止める
バル:無粋な人間風情が、女の戦いに割って入るか
ジーク:どうせ割って入るなら、女の胸のせめぎ合いと願いたかったがな
目の前で殺生な真似するんじゃねえ。気分が悪くなる
バル:何の真似かと思えば……
人間という生き物の考えることはつくづく分らないわ
安心なさい、気分が悪くなる前に貴様らもここで
ジークに邪気眼のエフェクト
ジーク:無下な殺生は俺だけに許された行為だ
人でも魔物でも……増して神の息がかかった馬鹿共に許される行為じゃねえ
バル(な、なんだこの男……!? まあいいでしょう
目障りな女にとどめは刺し損ねたけど、そう長くは持たない
クリスタルを持ち帰ることの方が、今は大事ね……)
ジーク:ん~ どうしても殺したいってゆうんだったら
俺にDSとPSP両方買って、それから今日の晩御飯は
エビフライとハンバーグとお寿司!
あと、おっぱいは片方は隠したまま
バル:……クリスタルは頂いていくわ
バルバリシア、風のクリスタルを奪って消える
パルキオ:ああっ! クリスタルが!
ジーク:あ、こらまておっぱい! クリスタル返せ!
これじゃ家帰っても寝れねえじゃねえか! ちゅっちゅさせろ!
頭上アイコン ジーク「グシャグシャ」 パルキオ「汗」 ミランダ「怒」
メリュ:うっ……!
ミランダ:そうだこの魔物、まだ生きているぞ
メリュ:おのれ……バルバリシア……
私は……こんなところで死ぬのね……
殺すなら早く殺しなさい
あの高慢な女の鼻をへし折ってやれなかったのは、残念だけど……
ジーク:王子様、こいつのこと回復できるか?
メリュ(!?)
ミランダ:貴様、何を考えている!?
ジーク:捕虜の居場所に敵さんの目的。聞かなきゃなんないこと、けっこう有るだろ?
ミランダ:そんなことは承知している!
下っ端の魔物にでも吐かせればいいことだろう。この魔物は危険だ!
ジーク:俺は軍人じゃねえからな。訓練所のルールは知らねえ
が、戦場のルールなら知ってる
戦場で、最後まで立ってたやつの意向は絶対だ。生と死の次は、必ずな
ミランダ頭上アイコン「…」
パルキオ:ジークさん、回復してあげることについては構わないんですが
さっきの戦いで、もう僕の魔力も……
パルキオ:王子!?
ジーク:ありゃ~。そんな感じはしてたが。ま、しゃあない
使うか……。もったいない。あーもったいない……ホレ
『ジークは隠し持っていたフェニックスの尾を使った!』
メリュ:……なんのつもり? フフ、私の身体をもてあそぶ気かしら
ジーク:寝首かく類以外でご所望なら、喜んでってとこだけどな
そうじゃねえ。聞きたいことがある
メリュ:……捕虜ならそこの奥よ。安心しなさい、殺してはいないわ
身体の方は相当元気にしてあげたけど、
心はすっかり溶けてしまったようね
魔導士の隊長なんてかわいいわよ
私を見るとすぐ股間に手を伸ばして、部下の目の前で、あんなことまで
ミランダ(ラキシアス……!)
パルキオ:クリスタルは? クリスタルはどこに?
メリュ:クリスタルの在り処なら知らないわ
見たでしょう、私の無様な姿を。私は利用されたのよ
クリスタルの意味はおまえたち人間には重すぎる
でもね、人間共がクリスタルを手にしたところで
その意味は知れたこと
あの女にとってのクリスタル意味は、私にとって遥かに厄介なの
無力な人間が利用するのとは、比べ物にならないわ
パルキオ:ど、どうゆうこと?
ジーク:つまり……直線上の点Pがとりうる数値を2x-6yと置くだろ
その場合、鎌倉幕府成立の年数を明確に定義すると
一発屋芸人のネタってのは、別に完成度が高くなくていいわけだ
だから来年の夏は冷夏だと判断はできない。そんな感じじゃないか?
パルキオ:なあんだ、そうゆうことか って余計分からないですよ
ジーク:ごめん、俺もわかんない。……しかしだ
クリスタルを取り戻さなければいけない状況に変わりはない
これはみんなわかるよな? 俺は正直どうでもいいけど
パルキオ:クリスタルを追わなきゃ! でも、どうやって……
メリュ:クリスタルの在り処は分からない
……でもバルバリシアの居場所なら分かるわ
パルキオ:えっ?
メリュ:恐らくは儀式の塔にいるのでしょう。カオス継承の、儀式の塔に
ジーク:カオス? フッ、俺と同じか……。あの女、相当な中2病のようだな
パルキオ:違いますよ。伝説の4体の魔物のことです。そっち方面じゃなく
ジーク:あ、そう。邪気眼を持たない者はすぐ普通のツッコミをするんだな
なぁ蛇。ツンツン
メリュ:四大クリスタルには、それぞれ地水火風の強大な魔力が
ジーク:蛇まで無視かよ。……ハッ! これが“無”の力って奴か!?
メリュ:魔力……いえ、魔力という言葉に収まりきらない“力”がある
無知な人間でもそれぐらい知っているでしょう?
バルバリシアは、カオスを継ぐ気なのよ。クリスタルの“力”を用いて
ミランダ:カオスだと……。そんな、伝説上の存在になると?
メリュ:人間共にとっては伝説でも、私たちにとってはただの既成事実よ
クリスタルの封印、その中にはカオスの封印もある
もっとも本体の封印ではなく、魂の封印だけど
魂が蘇ればカオスの継承はできる
一時的にでも、カオスに並ぶことができればね
クリスタルの“力”を借りれば、バルバリシア程の魔物なら可能なこと
後は時が熟すのみよ
カオスの力は絶大。全ての魔物の頂点に立つことも容易いでしょうね
ミランダ(そこまで話すか。この女、なにか目的があると見るが……)
パルキオ:それって大変なことじゃないですか
止めなきゃ! なんとしても
メリュ:ただの人間の力で太刀打ちできると思っているの?
パルキオ:でも、行かなきゃならない。それにジークさんもいる
ジーク:えー! まだやるのかよ
パルキオ:クリスタルを取り戻すまで力を貸すって誓ったじゃないですか
ジーク:ちっ。一瞬でもクリスタル触っとくんだった
これじゃゴネるにゴネられねえ
メリュ:人間の力では到底敵わないでしょう
でも、……私なら戦える。互角以上にね
パルキオ:えっ?
ジーク:さっき負けたじゃん
メリュ:負け惜しみを言わせてもらえば、全力の私とならいい勝負だったわ
むしろ私の方が、魔力の特性上バルバリシアより遥かに優位なの
だからバルバリシアは、何らかの隙が出来るのを狙っていた
封印解除の代償で、私が弱るのでも狙っていたんでしょう
ところがこの通りよ、あなた達に思わぬ苦戦をしたおかげでね
私が驚いた分、あの女は、ほくそ笑んだ
ジーク:まどろっこしいな。なにがしたいんだお前は
メリュ:……バルバリシアに借りを返したいのよ
ジーク:ふ~ん。喫茶店でコーヒー代でも立て替えてもらったの?
パルキオ:いやいやOLじゃないんですから
メリュ:そんな仲じゃないわ。因果よ。人間に理解できるものではない
バルバリシアは私の手で討つべき……
望みは違えど、あなたちはこうして私にチャンスを作った
あなたたちにも借りを返さなきゃいけないわね
私はあの女を討ち、あなたたちはクリスタルを取り戻す
おかしな話じゃないでしょう?
ミランダ:魔物の内輪揉めに手を貸せと?
都合のいい話だ。都合が良すぎる
ジーク:綺麗なお姉さんは、裏がありますか? ってCMもあるしな
パルキオ:ありませんよそんなCM
ジーク:ないか。でも綺麗なお姉さんの裏ビ
ミランダ、ジークを刺す。ジーク消えてから復活
ジーク:いって~! 殺すことないじゃん!? 一機減ったぞもったいねえ
ミランダ:赤キノコと間違えて、ベニテングタケ食ってそのまま死ね
メリュ:このメリュジーヌ。魔物の中ではそれなりに高貴な眷属の身よ
それこそ、あの女のような小汚い真似はしないわ
風のカオス継承の時はもうすぐ熟そうとしている
あなたたち人間にも、時間はないのよ
パルキオ:ひとつ尋ねたい。クリスタルを奪う気は
もう僕たちと傷つけあう気は……ないのですね?
ジーク:俺も尋ねたい。童貞を奪う気は
俺たちと乳繰りあう気は
ミランダ、ジークを刺す。ジーク消えてから復活
メリュ:もう手出しはしないわ。どの道、ここで果てた身なのだから
パルキオ:……いいでしょう。力を合わせましょう
ミランダ:王子!? 魔物に手を貸すというのですか!
……いえ、これもまた英断
この魔物と組むのならば、私はフィガスの背後を守るまでです
しかし兵は納得するでしょうか?
パルキオ:事実は伏せておきます。しかし時は一刻一秒を争う
僕もフィガス王家……風の守りの民だ
なんとなくわかってたんだ。言い知れない不安があった
メリュジーヌさんの話を聞いて、その不安の正体が分かった
彼女の真意はわからないよ。でも、これがベストだと思う
ジーク:敵の居場所がいきなりわかれば、手探りよりは断然楽だしな
罠だとしても、その罠も利用してこそデキる策士。なあみっちゃん?
ミランダ頭上「…」アイコン
ミランダ(悔しいが、この馬鹿の言うとおりだ。
そもそもこの馬鹿が来なければ、このフィガスは
敵の策に嵌るまでもなく滅びていた……
それにしても、魔物と組むというのは……)
パルキオ:幸いメリュジーヌさんは、人間と大差無い姿をしている
化けるまでも無いですね。その……服さえ着てくれれば
ジーク:蛇は?
メリュ:この子たちは蛇竜よ。蛇じゃないわ
これは魔力で生み出した使い魔。魔力に戻せば私の中に戻せる
……こんなふうにね
メリュジーヌ、蛇なしグラに
パルキオ:わわっ! そんな格好!
ジーク:俺は見えそうで見えない方がいいな
それを俺の手でずらしたりとか
ミランダ:王子、まずは捕虜の救出を
パルキオ:そうだ。みんな、無事だろうか……
暗転。音楽F・O
捕らえられていたフィガスの兵達は、総員無事に救出された
クリスタルこそ戻らなかったが、失われたフィガスの総戦力は戻ろうとしている
クリスタルを奪った新たなる敵のことは兵たちに伝えられたが
メリュジーヌへの処遇については伏せられた
その身柄は素性を偽り、城内にてミランダに預けられることとなった
翌日、王子パルキオはクリスタル奪還に向け
メリュジーヌを交え、次なる手を講じるための会議を開いたのだった
最終更新:2007年09月08日 16:28