砂色の髪で天然パーマ。目の色は黒
身長172ほど?服装は軽い。
青いバンドをしている
さる公爵お抱えの楽団、その指揮者を務めるミハエル・フォルクの息子であった
ガブリエル・フォルクは、そんな環境で生まれ育ち、英才教育を受け
将来その道の第一級者になるのだと周囲から期待されていた。
子供の頃はそれを受け入れていた彼も、次第に疑問を覚えていく。
自分は言いなりの人形ではない、好きなように生きたい、と。
12になる頃には、学習を放棄するようになり、公爵の息子ら悪友と悪戯を重ねていた。
事件が起こったのは、そんな時だった。
公爵に、一通の脅迫状が届く。
「息子は預かった、返してほしくば遺跡発掘事業を中止せよ」と。
しかし、公爵邸から息子の姿は消えておらず
代わりに誘拐されたのは、友人のガブリエルである事が分かる。
公爵の息子の命が最優先であった為、誘拐された少年は、半ば諦めていた。
「こんな所で…こんな所で終わるのか…?」
彼女が、来るまでは。
突然ドアを蹴破り、誘拐犯のグループを殴り倒し、人質の自分が居ても構わずに神の奇跡を行使し
たった一人で、圧倒する姿を見た。
彼女はこう言った。
「救助だよ、君は家に帰れるんだ。」
「……帰りたくない」
ただの我侭かもしれない、しかし本心だったそれを、彼女は優しく受け止めてくれた。
「だったら来なよ。君に自由を教えてあげる」
彼女は、風来神ル=ロウドの高司祭であり、また高い技量を持つ戦士の、冒険者だった。
自分はカノッサだと、ファミリーネームを名乗りながら、名前は明かさなかった。
そんな彼女と旅を続けながら、ガブリエルは経験を積んでいく。
だが、気になっていた事を聞いてしまった時
「カノッサは、どうして俺を助けに来たの?」
「決まってるじゃん。自由だから。あいつら、気に入らなかったら」
「自由?」
「そう、ル=ロウドが言ってた、自由に生きろって。君も聞いてみる?」
「聞きたい、カノッサと同じ事」
「後悔するよ?」
「そんなもの、とっくに済んでる」
身に付けていたブローチにレベレイションを受け、そして神の声を聞く。
彼女が聞いていたのと同じ声、彼女と同じ時間を共有する。
気が付いた時、側に彼女の姿は無かった。
「自由に生きろ」
そう、書置きを残されて。
ミュージシャンとコンポーザーは英才教育の賜物
一般的な楽器なら、特に練習もせずに演奏する事が出来る。
有名な楽曲についても同様だが、過去の楽曲を嫌って、
その場の雰囲気に合わせ、その場で適当に考えて演奏する手法を好む。
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