タクVSファンタズム


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ここはとあるライブハウス。観客席には誰もいない中、ステージにある二人の姿があった。一人はエレキギターを持ち一人は楽譜を眺めている。

「じ、実は僕…アニソンシンガーになろうと思ってるんだ」
ギターを持った少年が楽譜を見ている少女に言う。少女は呟くように「そう」と返答した。

「だ、だから、僕にギターの弾き方を教えてほしいんだ。あやせバンドやってるし、な、何より音楽に詳しそうだしね」
「…確かに音楽の分野は得意かも知れないわね。でも、ある程度弾ける人ならともかく素人にギターの弾き方を教えたことなんて一回もないわ」

確かにあやせはギターが格段に上手いとはいえ、素人に一から弾き方を教えた経験は0だった。というより普通そんな素人がファンタズムのリーダーに「弾き方を教えて」などと頼めるわけが無い。そして彼女は淡々と話を続ける。

「ファンタズムのメンバーは全員最初からギターが弾けてたから。…性格に言うと弾ける人しか入れなかったんだけど。だから弾き方を教わるならどこかの教室のプロの所へ行ったほうがいいわ」

「だ、だからこうして君に(ry」
「「「うぃっーす!」」」

タクの反論は扉からやってきたあやせ以外のメンバー達のあいさつにかき消された。流石ファンタズムのメンバーといった所か、見るとどの面子もビジュアル系のような格好をしていた。もちろんB系や腰パンが嫌いなタクがビジュ系を好むはずがない。

「ようリーダー、もう来てたのかよ」
「相変わらず早いんだね」
「…んぁ?誰ですかぃありゃ」

赤髪を立て耳に三連ピアスをした男があやせの隣にいるタクに気づいた。視線に敏感なタクもその視線に気づかないわけがない。

「(うあ…僕が一番嫌いなタイプの連中が来たよ。まぁ、あやせの仲間でファンタズムのメンバーってだけまだマシだけど)」
「おい兄ちゃん、そこはお前のようなヒョロ男が立っていい場所じゃないんだよ」
「まぁまぁ、別に本番でギターを弾いてるわけじゃないんだし」

金髪でパンクヘッドの男がタクをステージからどくように言う。それを白髪でサラサラヘアーの男がなだめた。そして次に口を開いたのはあやせだった。

「拓巳…悪いけど今日は無理そうね。これから今夜までにあるライブまでのリハーサルがあるのよ」
「ええっ、まだ僕は何も…」
「いいから帰れっつってんだよ!」

金髪の男がそこにあったギターを思い切り地面に叩きつけ破壊した。思わずタクは「ひぃっ!」と情けない声を出してしまった。

「まぁ、いいんじゃないかな。これから始まるショーを彼に見せてあげても」


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