※[ ]内は口調とかの作者注釈
-家の中-
『い、いきなり何するのよ!あれ?
ここどこ?というかだれ、あんた??』
?:ひどいなぁにーちゃん。かわいい弟の顔も忘れたわけ?
『弟・・・
っていうか、あんたはチルノ!?
にしては見た目が男の子っぽいけど・・・』
散乃:うん。散乃と書いてチルノだよ、れーじにーちゃん
『いつからあんたが私の弟になったのよ。それに私はレイジじゃなくて霊夢・・・』
散乃:にーちゃん、まだ寝ぼけて頭回ってない?何か口調も女の子みたいだし
『⑨のあんたに言われたくないわよ。だいたい女の子みたいな口調って、私はおんn』
散乃:とりあえず、洗面所で顔を洗ってくるといーと思う。
『・・・そうね、少し頭を冷やしてくるわ』
-洗面所-
『ん?これ鏡・・・
って・・・ええええええっ?!』
-通学途中-
『その後私はチルノにせかされて家を出て、
家を出るまでの間に聞いた話で事情を把握した』
『どうも私は、自分の知らない世界に迷い込んでしまったらしい。
この世界の元々の住民、博麗 霊司として』
散乃:つまり、にーちゃんはキオクソーシツになったんだね。
『とりあえず彼、零司の弟である博麗 散乃には記憶を失ったということにしてある。
説明が面倒だし、話しても信じてもらえないだろう』
霊司:(というより、チルノそっくりなこの子に話しても理解出来るかどうか・・・)
散乃:何か言った?にーちゃん
霊司:ううん、何でもない。
散乃:??
んー・・・じゃあねぇ、にーちゃんとか、この村について間単に説明するよー
散乃:ここは東方村で、にーちゃんとボクは東方小学校に通ってる。
にーちゃんは五年生でボクは三年生。ここまでおっけー?
[※一人称の良い案あったらよろしく。チルノが「あたい」だから「おいら」ってのもアリかなぁ?]
霊司:うん、わかった。
『ずいぶん嬉しそうだこと。あーあ、あんなに大きく胸張っちゃって』
散乃:にーちゃんとボクは血のつながりはなくて・・・ええと、ボクがママの、にーちゃんがパパの連子(レンコ)なんだって
霊司:連子?ああ、連れ子のことね。
あれ、でも今朝は家にいなかったけど。
散乃:えっとね、二人とも今は海外シュッチョーチョーなんだ。
霊司:出張中、ね。・・・うん、大体の事情はわかったわ。有難う。
散乃:・・・ねー、にーちゃん
霊司:ん?
散乃:さっきから気になってたんだけど、そのしゃべり方やめたほうがいいと思うよ。
何かオカマさんみたい。
霊司:わかった、気をつけるわ・・・気をつけるよ。
-学校-
霊司:わたsh・・・僕とチルノって、学年違うのに同じ教室なんだ。
散乃:うん、小さい小学校だから一緒なんだって。
??:お早うございますレイジくん、チルノくん。
散乃:あ、文太ちゃんお早よー。
霊司:文太・・・ちゃん?
『文太と呼ばれた彼の見た目は、私の世界の天狗娘・射命丸 文に似ていた』
散乃:彼は射命丸 文太(ぶんた)ちゃん。
六年生だから、にーちゃんの一つ上だね。
文太:どうしました?何やら、様子がおかしいようですが。
散乃:んー、なんかにーちゃんが記憶喪失なんだって。
文太:記憶喪失・・・ほほう、それはそれは(キラン)
霊司:な、なんか嬉しそうね・・・そうだね?
[わかりづらいですが、男口調に言い直した感じ]
散乃:文太ちゃんは村のニュースを集める新聞部員さんなんだよ。
たしか、ガセネタって言うんだよね。
文太:ガセネタとは失礼な。私の新聞はいつも役に立つ真実しか伝えませんよ。
誰からそんな話を?
散乃:んーと・・・にーちゃん?
霊司:えっわたsh・・・僕!?
文太:ほほお。
記憶が戻ったらその辺、詳しくお聞きしたいですね(ゴゴゴゴ)
霊司:あ、あはははは・・・
散乃:で、今日はどんなガセネタを聞かせてくれるの?
文太:だからガセネタじゃありません、って。
ああ、そうそう。とっておきの大ニュースがありますよ。
何とあの札付きの不良で不登校常習犯の霧雨が、
今日久々に登校してくるそうです。
霊司:それのどこが大ニュース・・・え、今霧雨って
文太:ええ、「あの」霧雨 魔理人です。
『名前からして、多分彼女の事よね。
でも、こちらの世界の住民なのだろうか。それとも・・・』
??:あぁ?今なんつった?!
文太:おっと、うわさをすれば張本人のお出ましか?
散乃:なんか、先生ともめてるねぇ。
魔理人:俺ぁな、この帽子をけなされると腹が立つんだ
先生:け、けなした訳じゃないのよ。
でもその帽子をかぶったまま授業を受けるのはちょっと・・・
魔理人:ほほう、脱げってのか?
悪いがそいつぁご免だ・・・ん?
霊司:な、なに?
魔理人:アンタ霊む・・・じゃなかったレイジかい?
霊司:え、ええ。そうだけど
『確かに、彼も見た目が魔理沙そっくり。
あれ、でもいま一瞬、私の本名を?』
魔理人:あー、ちょうどよかった。
アンタに用があるんだ。ちょっと顔をかしてもらえるか?
先生:待ちなさい!
そんな事、先生が私が許すわけがないでしょう。
魔理人:お前には聞いてねえよ。
で、どうすんだ?まぁ嫌だって言うなら力づくでも・・・
霊司:物騒ね・・・だね。いいよ、行こうか。
わたsh・・・僕も聞きたいことがあるし。
魔理人:ほほう、話が早くて助かるぜ。
先生:ちょ、ちょっと二人とも!
-二人退席-
先生:ああ、行っちゃった・・・ど、どうしましょ。
文太:先生、心配しなくても大丈夫ですよ。
多分ね。
先生:えっ?
校舎裏
霊司:で、話って何だい?
魔理人:ああ、実はな・・・
ゴゴゴゴゴ(効果音)
--二話につづく