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見た目チャラ男なのに成績優秀な攻め・見た目ガリ勉なのに学業不振な受け

なんなんだ、なんなんだ、なんなんだ!?
何でそんなこと言われなきゃならない?
「お前は本当に見た目はなぁ……」
言葉を濁すなよ。
見た目だけなら成績優秀、はっきりそう言えばいい。
実際はイマイチなのになって、そう言えばいいじゃないか。

俺がそう言われるのは、あいつのせいだ。
明るい色に染めた髪、ピアスやバングルをじゃらじゃら着けて、
制服の着方もだらしない。
リョウタの見た目はどこから見てもチャラ男だ。
なのにあいつはいつも成績トップ。
あいつがいるから、俺がいつも引き合いみたいに貶されるんだ。
悔しくて下唇を噛み締めてたら、背中をポンと叩かれた。
「委員長、今帰るとこ?遅いじゃん」
ジャラリと腕のバングルの鳴る音がする。
「俺、委員長じゃないし」
「いいじゃん、そのメガネ、委員長って感じだし」
「かけたくてかけてるわけじゃない」
苛立ちを隠しきれない声で答えたのに、リョウタは意にも介さず、
「で?」
隣に並んで歩き出す。長い足だ。ムカツク。
「でって何だよ」
「今帰りなの?って聞いてんの」
「見ればわかるだろ」
「ははっ、何か拗ねてんなぁ。どうしたんだよ。
先生に怒られでもした?」
お前のせいだよ。
お前がそんな見た目のくせに成績がいいから、俺が見た目だけ優秀とか
言われるんだよ。
「何でもない」
「ふぅん。まぁ、気にしなくていいんじゃね?」
「何が」
「見た目とかさ」
「お前……聞いてたのか!?」
クソ!!何てやつだ!
恥ずかしい、腹が立つ、俺は……俺にだってプライドがある!
「あのさ」
俺が羞恥と怒りで絶句していると、リョウタがまた口を開いた。
「委員長……今度一緒に勉強しない?」
「は……?」
意外な言葉に面食らう。
「な、なんで俺がお前と!
だいたい、俺なんかと勉強しても、お前には何の得もないだろ!」
「それが……あるんだな」
何を言ってるんだ、こいつは。
「まぁいいじゃん。それはおいおいってことで」
「意味がわからない」
「いいからいいから。とにかく一緒に勉強しよ。約束な」
一方的に決めて、リョウタはニカッと笑った。
意味がわからない。
わからないのに、なんとなくその笑顔につられて俺も微妙な笑いを返してしまう。
「ヘヘ」
それを見てまたリョウタが笑う。
嬉しそうな顔だ。変なやつ。
「じゃ、また明日な!」
言ってリョウタがまた俺の肩を叩いた。
また、じゃらり、とバングルの音がした。