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「まさか私の為にあんなことしたって言うんですか!?」

「まさか私の為にあんなことしたって言うんですか!?」
今にも俺の襟首を掴みそうな勢いで、あいつがまくし立ててくる。
「この、バカッ!!」
「バカ…っておまえなぁ、俺が誰のためにあそこまで」
言い終わらないうちにあいつがまた猛烈な勢いで話し出した。
「だからバカだって言うんですよ!
 大体何のために私が苦労してあそこまで話を進めたと思ってるんです!?
 あなたが少しでも仕事がしやすくなるようにって、
 嫌な相手にも頭下げて好きじゃない酒まで飲んで接待してまで必死に取り付けた話だったのに。
 ただ、あんたに喜んでほしくて…。」
知ってるさ、お前が寝る間も惜しんで苦労してやってたことぐらい。
飲めない酒を無理やり飲まされて、次の日まで調子が悪くてこっそりトイレで吐いてたことも。
「それなのに、あんたって人は!」
「だから許せなかったんだよ。あいつら、お前がいつまで耐えるかなんて賭けてたんだぞ。
 こっちが逆らえないから、おまえが絶対逆らわないからそれわかっててわざと無理言ってやがった。
 おまえがちっとも切れないから、実はマゾなんじゃないかって笑いながら言ってやがったの聞いてたら頭真っ白になって、
 後はおまえも知ってのとおりだ。」

「でも、俺は自分のやったこと後悔してないぞ。
 これからも、おまえのことひどく言う相手なんかと仕事しないからな。
 おまえが笑ってなきゃ、俺が仕事してる意味なんかないんだから。」
「ホント、バカなんですから、あんたは。」

そういうおまえも相当のバカだ。
こんなバカな男に惚れてるんだから。