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コピー機×印刷機

毎日毎日僕らは白黒のぉ~ばかりやられて~いやんなっちゃうよ~

「ちょっとやめて下さいよ!」
頭が逝ったとしか思えないような歌を唐突に先輩のコピーさんが歌い出したので、
僕は頭痛を感じながら叫んでいた。
「だってお前、誰もカラーやんねぇんだよ。何のために世界に色があると思う?
 カラーコピーするためだよ!」
「白黒コピーのし過ぎで故障したんですか?」
もう本当に勘弁して欲しい。コピーさんは白黒に飽き飽きしててカラーを追い求めているらしく、
昨日なんか良い夢を見たというからどんなのですか、と聞いたら延々とカラーコピーをするという内容
だったとか。でもそのコピーしたのが誰かさんの新婚旅行中inハワイの写真だったので、「俺はあれだけ
カラーコピーができるんなら死んでもいいと思った。でも奴らの写真がキス間っ最中だったからな!
俺は奴らへの憎しみを栄養にして生きていこうと思う」だとか言っていた。心底僕は聞き返さなければ
良かった…と遠い目をしたものだった。コピーさんには彼女がいないらしい。
「お前は印刷するのカラーだろ?ちくしょう、輝きやがって!」
「確かにカラーですけど……。特に輝いていません」
相変わらずコピーさんの言動は意味不明だった。
「あーあ、こう毎回毎回コピーばっかしてると退屈だよ。真似するばっかでさあ。そっくり同じの
 作ったってねー」
「僕だって指示されたものを印刷するだけですからね。コピーさんとそんなに変わりませんよ」
「お前は作り出せるよ」
「え?」
「俺は鏡みたいに映すだけだからなあ。見るだけだよ」

コピーさんはとても臆病で寂しがり屋である。彼が言う通り僕が作り出せて、コピーさんは
見るだけなのだったら、僕からこの関係の続きを作り出さなければいけないのだろう。