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エロゲオタ×ロボオタ

「ロボってさ、人類の掛け値なしの友達だよな」
彼の言う“ロボ”の指すところ。
それは狸そっくりの青いネコ型ロボットであったり、
とんがり頭で空を飛ぶ、十万馬力の少年ロボットである。
その延長線上で、某車メーカーの開発する
『中の人』が居るかのごとし滑らかな二足歩行をする白いロボには大興奮していた。

「生身の人間なんか、最初から期待していないよ」
そう嘯く彼の恋人。
なんだか色々有ったらしいが、その事について語ることはない。
彼から敢えて聞くこともしていない。
耽溺するのはもっぱら二次元の美少女で、
事あるごとにモニタの向こう側に行きたいと呻いている。

「機械生命体が本当に誕生したらさ、
多分、かなりの確率で人類と敵対すると思うんだよね」
彼の突然の言葉に恋人が怪訝な顔をする。
「駄目っぽいのが前提なのか」
「まあね。でも希望は持ちたいじゃない。
成り立ちが全然違う者どうしが、
それでも分かり合えるって未来は単純にステキじゃない」
「信じてないけど期待は捨てきれないのか。往生際が悪いね、お前も」
「三次元はクソゲーだ!って言ってるのに僕の隣に座ってる君もね」
口調は柔らかくも意外とキツイ言い草にしばし絶句する恋人。
「結構似たもの同士だなあ、俺ら」
「かもしれないね」

「まあ、うん。なんだかんだ言って皆救われてトゥルーエンドなのが好きだしなあ、俺も」
「……うん。
明日どうなるかわからないけど、今日もよろしくね」
隣り合って座るソファ。
ずっと繋いでいた手を、どちらからともなく強く握った。