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素直クール×素直クール

「佐伯」
「どうした、吉祥」
「突然だが、僕は君の事が以前から恋愛感情として好きだ」
あまりにも唐突すぎて一瞬吉祥の言葉の意味が理解できなかった。
が、どうやら俺は愛の告白というものをされてしまったらしい。

「そうか、奇遇だな。俺も初めて出会った時からお前に対して友人以上の感情を持っている」
「…本当か?」
「嘘をついてどうするんだ」
「ならば佐伯。君さえ迷惑でなければ僕と恋人になってほしい」
「俺自身が好意を持っているお前と交際する事に、俺にどんな迷惑がかかると言うんだ」
「…僕は君と違って成績も運動神経も人並みで、君のように他人から慕われていやいやら…」
不愉快な言葉を吐く唇を、思いっきり左右に引っ張り間抜けな顔を作ってやる。
「…ひゃえき?」
「好きな相手への侮辱ほど不愉快な物はない。
 いいか、俺の好きな奴を悪く言う事は、例えお前自身だろうと許さない」
「わ…わあった」



「…しかし、本当に唐突だったな」
「仕方ないだろう。こんな状況で佐伯への気持ちを抑えられるほど僕は紳士じゃない」
「まあ、その気持ちは分からないでもない」
「…………恋人と言うからには、キスのひとつでもするべきなのだろうか」
「そうだな。男同士のセックスには色々と負担が掛かるらしいので、きちんと調べてからでないといけないな」
「その為には一刻も早くここから脱出しないとな」
「ああ。まずは電気が復旧しないと、この止まったエレベーターから出られない」
「ここから出られたら、今度は明るい場所で君の顔を見て告白をやりなおしても構わないか?」
「間抜けなほど赤くなった俺の顔を見て、お前が心変わりしないと誓うならな」