主従忍者

主「四つん這いになれ」
従「あの、今夜だけあなたが跪いてくれませんか」
主「断わる」
従「一度でいいんです」
主「生意気だな。私の上に乗ろうなんて」
従「さすがに身体が持ちません。連日連夜で疲れてしまって」
主「知らん。下っ端のくせに」
従「あなたひとりでいつも高みへ……。結局私は自分でどうにかしなきゃいけないなんて、辛いんです」
主「うるさい! 静かにしろ誰か来てしまう。おとなしく身体をまかせろ」
従「ううっ」
従忍は仕方なく跪く。
主忍は軽く勢いをつけると、四つん這いになった従忍の背中を思いきり蹴って館の塀の上に登った。
主「ほら、お前も早く登ってこい」
従忍は恨めしそうな目を上に向けると、背中をさすりながらノロノロと塀をよじ登っていった。
従「(やってらんねー)」


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年07月12日 00:37