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わんこ攻めとへたれ受け

後輩の園田はわかりやすい奴だ。
いつも好奇心に瞳を煌めかせ、楽しいこと嬉しいことを見つけるとぱっと顔が輝く。
理不尽なことを見れば真剣に怒る。
他人が困っていれば共ににおろおろし、人の悲しみに一緒になって涙を流す。
何かに落ち込むことがあればショボンと項垂れるが、
前向き思考で立ち直りが早く、すぐにまたにこにこと顔を輝かせる。
俺に何故か懐いていて、先輩先輩とまるで子犬がじゃれつくように俺にまとわりつく。
そんな園田を俺は煩いと思うよりむしろ可愛く感じていた。
楽しげに笑うその姿が傍にいないとなんとなく寂しく感じるようになっていた。
だから、
「萩野先輩、俺、先輩のことが好きなんです!俺の恋人になってください!」
真っ赤な顔で真剣にこちらを見つめる園田に、
「お、おう」
つい、肯いてしまったのだ。
もちろんその言葉に嘘はなかった。
一緒にいて楽しい。
くるくると変わるその表情が微笑ましい。
笑顔が愛おしい。
思い出せば口許が緩む。
俺も、園田に恋をしている。
それは確かだ。
だが―――。

「先輩、こうして先輩の部屋に泊まれるなんて、俺、すっごく嬉しいです!」
「お、おう」
にこにこと笑顔全開の園田に俺は曖昧な笑みを返した。
心の準備がまだできていなかったのだ。
――俺に、男が抱けるだろうか…。
確かに園田は可愛い。可愛い、が――。
「先輩…」
気がつくと園田の顔が目の前にあった。
寄せられる顔に自然と瞼が落ち、唇が重なった。
互いの背に手を回して抱き締め合い、やがてその手が違いの身体をまさぐりだす。
肌や筋肉を指で辿り、服を脱ぎ、脱がせながら、互いの呼気が熱く混じる。
上気した肌が触れ合い互いの体温が伝わる。
身体の中心に熱が灯る。
――これならなんとかいけそうだ。
そう思った瞬間――、
「ひゃっっ」
園田の指がとんでもないところに触れてきて、思わず変な声が出た。
「そ、園田?」
「大丈夫です、先輩。俺、しっかりやり方調べてきましたから」
「…って、お前…つか、ちょっと待て!」
「先輩、好きです」
見開いた瞳に映ったのは、園田の笑顔。
大好きです、とでかでかと顔に書いてあるような笑顔。
そして、いつもより、熱を帯びた強い眼差し。
雄の瞳。
――こいつって、こんな男っぽい顔してたっけ?
そんなことを思いながら、俺は押し倒されていった。