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優しいふり

古今東西相手を油断をさせる方法というのは数多くあるものだが、その中でも
強い効果を発揮するやり方の一つに「親切である振りをする」というのがある。

それもただ相手に優しくするだけでは効果は薄い。まずは相手の窮状に現れ、
解決あるいは解決の手助けをして相手に己を印象付ける。この際金品等の要求は
せず、あくまでも『善意による行動』と思わせるのが重要だ。

そして、その後も押し付けになり過ぎないようにアフターケアを行い相手との
距離を縮め、個人的に親しくなり、警戒心を取ってしまえばこっちのもの。
煮るなり焼くなりお好きにどうぞというやつだ。

さて、何故私が急に講釈ぶった話を始めたかといえば理由は簡単。私が今現在この
「優しいふりで相手を油断させる」作戦の真っ只中だからである。
そう、これはあくまで振りである。嘘なのだ。憎きこの男を内側から責め落とし
破滅させてやるために私はこのような…


「レギー腹減ったー飯ーメーシー」
「あああ五月蝿いぞ貴様は!人が考え事をしているのが見えんのか!」
「だって腹減ったんだよー何か食えるもん無いのかー?」
「ああもうしょうがない、今用意してやるから少しは大人しくしてそこで待ってろ!」
「おー流石レギ、俺の相棒」
「誰が相棒だ!」

誇り高き私がこのような阿呆で間抜けで大食いででも剣だけは強い馬鹿者と行動を
共にしている理由はただ一つ。
私、つまり魔王が率いる魔王軍を打ち倒そうとするこの勇者を倒す為なのだ!
だから私は断じてこの男の為に飯を作ったり掃除したり買い物したり地図を描いたり
口論したり仲直りしたり旅して馬鹿話して笑ったりするのを楽しんでいるわけではない!
ないったらない!

「じゃあ俺の恋人」

違うったら!