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ディレクター×プロデューサー

 クールビスでも、そうじゃなくても俺はもともとネクタイなんかしないから関係ない。
あいつはこんなに暑くなってもネクタイははずさない。シャツにネクタイ。民主党の
岡田代表みたいだ。そういえば目つきだって鋭い、というかあんまり良くない。
 それと違って俺は愛想はいい。なんせディレクターだしね。やとってもらってなんぼの
世界だし。目つき悪くてですます調で、偉そうに仕事をくれるあいつにはへらへら
取り入っておかなくてはいけない。心の中でけっ!と思ってたりもするけど。
 今度の番組の打ち合わせで、寿司をおごってやるんだと言うんだよ。前に俺が
企画を出した番組がちょっと評判がよかったみたいで、また俺を指名したいみたいで。

 喜んで行ったね。ああ、寿司は大好きだ。食ったね。あいつは酒をのみながら
嬉しそうに俺をみてたね。余裕だね、給料いいんだろ。あ、これくらいは
接待で必要経費でおちるんだ。ふん、思いっきり飲んでやるぜ。
 たらふく飲んで食いまくって店を出たらちょっとふらついた。目の前にあったあいつの
ネクタイをつかんでいたぜ。ふと、顔を上げると、きっちりとネクタイをしている
奴の姿が暑そうだったから、ネクタイを解いてやった。あいつは笑ってたね。
「暑苦しいだろ、ボケが!」
 そういってボタンを外したらまだ笑ってるね。いつもの鋭い目つきはどうした。
 あの目つきはどうした。笑ってるんじゃねぇよ。ホテルに行くぞ!