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建築士と依頼主

巷で評判の建築士に設計を依頼して数ヵ月後。
完成した家は大変居心地良く、依頼主は満足だった。
ある日の風呂上り。ガウン姿でくつろぐ依頼主。上気した肌が艶かしい。
突然、背後からゴゴゴと音がした。
驚いた依頼主が振り向くと、壁のはずの場所が急に開いて、
中から出てきたのは件の建築士。
唖然とする依頼主に、彼曰く。
「初めてあなたを見てから、ずっと欲しいと思っていたんです。
設計したとき、自由に出入りできるこの秘密の部屋を作りました。
ここから、いつも覗き穴で、貴方をずっと見つめていたのです。
見つめているだけでよかった。
でも、貴方の挑発的なその姿に辛抱できなくなりました。」
呆然自失の依頼主を無理やりその部屋に引きずり込む建築士。
部屋の中には、依頼主の写真が一面に貼られ、アレやコレな道具がたくさん。
「いつもこれらで、心の中の貴方をかわいがっていたんです。
でも、今からは本当の貴方にしてあげる。ずっと一緒にいましょうね」
依頼主を拘束しながら、幸せそうに微笑む建築士。
恐怖の悲鳴があがる中、無常に秘密の部屋の扉は閉じられ。
明るく快適な室内には、誰もいなくなった。

【BUD END】