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泣いてるときにいきなりキス


「あのさ、」
「なんですか」
「俺、なんでキスされたわけ」
「泣いていたので慰めないと、って思ったんです」
「それでキスなわけか、ませ過ぎだろ」
「でも、涙止まりましたよね」
「…男にキスしてもいいのかよ」
「あなたが嫌でないなら、僕は別に」
「…嫌、じゃないけどさ」
「ならよかった」
「よかったってなんだよ」
「僕があなたの恋人になれる可能性が見えたので」

僕じゃ、だめですか?なんて聞いてきたあいつは、俺に屈んで視線を合わす。
人生で3本の指に入るぐらい、こっぴどい振られ方をした日のこと。
いくら寂しくてもすぐに切り替えられるわけがない。

「すぐには、ムリだ」
「もう何年も待っているんですから、あと数年位待てますよ」

涙を止めるから、もうキスをしないでくれよ。
不覚にも、頷いてしまいそうだ。