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大型犬と小型犬


一匹のドーベルマンの元にチワワが駆け寄る。両の目に涙を浮かべたチワワはドーベルマンに縋り付いた。
『行くなよ…俺の傍にいろよ!』
『お前、まさか抜け出してきたのか?!』
『バカっ、ずっと一緒って言ったじゃないか!嘘つき…っ』
『…俺は必ず帰って来る。立派な警察犬になって、な』
『必ず…?』
『ああ、約束だ。だから大人しく待ってろ』
チワワに優しく鼻先を擦り付け、ドーベルマンはゆっくりと去って行った。

ーーーっていう夢を見た」
「はぁ?」
眼鏡を直しながら至極胡散臭そうな顔でこっちを見てくる長身の男は、明後日から長い海外出張に出かける。
「それがさー不思議なのがその声?がドーベルマンの方がお前で、チワワの方が俺なのよ」
「何それww体格的には合ってるけどwwww」
「るせー、どうせ俺はチビですよ」
不貞腐れてソファで丸まる俺を彼は背もたれの後ろから緩く抱き締めた。
「ただの長期出張なんだから心配しなくても大丈夫だっつの」
「…うっさい」
「帰ったら離してやんねーから、大人しく待ってろ」

夢の中のチワワのように赤くなりながら、顔を見られないよう俺は増々丸くなった。