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プリクラ


「よし、プリクラとろうか」
UFOキャッチャーに熱中していた俺を、アイツが引っ張ってきた。
「待てって、あのピ○チュウがあと2回で取れるんだってば」
「時間ないんだから急げって!」
脇から手を回されて強制送還。ああ、俺のピ○チュウが。
……時間がないのは分かってる。電車の時間、あと30分だってことも。
だから何か記念になるものを残したいんだってこともわかってる。
あんなゴツイ面で可愛いもの好きだから、ぬいぐるみでもあげようと思ったのに。
アメリカでも人気なんだから話のとっかかりにはなるだろうに。
「ほらUFOキャッチャーなんていつでもできるんだから、入れって」
ぐいぐいと強引にプリクラの機械に押し込まれる。
「お前一期一会って知らないのかよ。ああいういいプライズはなかなかないんだぞ」
「あーもーうっさいなー、いいから撮るぞ」
100円玉を入れて、勝手に撮影モードを決めていく。俺の意見無視かよ。
『さんっ、にぃっ、いちっ』
能天気なアナウンス、無神経な隣のバカ。
何だかすっげえむかついたので、最後の最後でいたずらしてやろうと思いついた。

――パシャッ。

予想以上にうまくいった。
あのバカが硬直している隙に、撮り直しの確認にNOの返事を出しておいた。
これでもうキスプリの印刷は確定だからな。ざまあみろ。