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リアリスト×オカルト好き


俺はオカルトなんてもの信じない。超常現象なんて言うが、そんなのいくらでも科学で説明できる。
幽霊?そんなもの有り得ないに決まってる。「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」なんて言うし。

「カズ、見ろよこれ!ヤバくね?!」
それなのにこいつ、幼馴染み兼恋人の長谷川は大のオカルト好きときた。
今日も俺がそういうの信じてないって知ってる癖に、心霊写真だとか言って別に何ともないものを押し付けてくる。
「はぁ…どうせまたブレてるだけとか木の影とかだろ?」
「いやこれは本物だから!」
読んでいた本から顔を上げもせずに言い切った俺に長谷川は尚も食い下がる。肩に腕を回して、俺が開いていたページの上に写真を落とした。
「…邪魔なんだけど」
「まあまあそう言わずにぃ」
家だから許すけど、外でやったら怒るぞ。
「で?どれが何だって?」
「ここ!木のとこ、顔に見える!」
「俺には見えません、つかそれは明らかに影です」
「うえええ…」
いつものように否定されしょんぼりする長谷川に、懲りないなぁと苦笑する。
「だから心霊なんてないんだって」
「いいや絶対ある!いつかカズにも認めさせてやるからな!!」
「耳元で怒鳴らない」
写真を栞代わりにして本を閉じ、ついでにかけてた眼鏡も取った。
「まあ、俺が今のとこ認める超常現象は一つだけかな」
「え?」
長谷川の腕を引き寄せ、頬にキスをする。

「オカルト好きなお前とリアリストな俺が付き合えてるっていう、ね」