2人組つくってー


「よっ、今回もペアよろしく」
「またお前か」
「随分な物言いだなあ、何か文句あるのかい?」
「毎回毎回そのふざけた顔を見せられるこっちの身にもなってみろ」
「だって仕方ないじゃないか。余り者同士、さ」
「友人0のお前と一緒にするな。三人組ってのはいつだって一人余りが出るんだ」
「だったらたまには代わってもらえばどうなんだい? そのオトモダチに、僕の相手」
「……お前みたいなひねくれ者を、あいつらみたいな善良な奴らに任せられるか」
「あはは、確かに。……けどさ、僕は嬉しいよ。いつも君と組めて」
「なっ……!? お前何言って――」
「なーんて、ね。ん? その顔は本気にしちゃった系?」
「うるせーよ! ……当分話しかけるな黙ってろ」
「はいはい」
(この馬鹿はどこまで気づいてどこまで考えてるんだ……?)
(いつまで迷っていつまで気づかないのかい、この鈍感)



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最終更新:2014年01月26日 08:10