もらったリングを返す


「これ返す」
「えぇっ!?なんで!?」
「俺はお前みたいにプロレスオタでもキ○肉マンオタでもないんだよ。
 だからこんなジオラマとか貰っても置き場に困るわけ」
「ええぇ~~。これすっごくいい物なんだよ?
 ほら、ロープだってきちんと伸縮するし、ゴングや実況席も付いてるんだから!
 このリングと可動式フィギュアさえあれば
 どんな試合だって再現可能なのに……」
「再現できなくていい」
「好きだって言ってたロビンマ○クとウォ○ズマンのフィギュアも
 一緒にあげたら、喜んでくれたじゃん……」
「まぁ、最初見たときはすごいと思ったよ、こんなデカいリング。
 でも冷静に考えたらかなり邪魔なの。うざいの。
 フィギュアはテレビの上にでも置けばいいけど、これは真剣に置くところがない。
 というわけで持って帰ってくれ」
「あーあ……。せっかくお前と一緒に遊ぼうと思って買ったのに」
「一人で遊べ」
「よしわかった」
「……珍しく物分りがいいな」
「しょうがないからこのリングは持って帰る。そのかわり」
「おわ!?」
「これから夜のリングでプロレスごっこでも」
「こっの…脳筋!寒いわ!」
「はっはっは、ならば暖めて進ぜよう。いざリングへ」



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最終更新:2014年01月26日 07:44