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中国×台湾

台湾は苛立っていた。
あいつさえいなければ、俺はもっと自由にやれるのに、と。
あいつ――中国は月日の経過なんて考えもしないで、俺を縛り付ける。
俺はもう、何も知らないガキじゃないのに。
あいつに頼らねば生きていけなかった昔とは違うのに。
むしろ、そうむしろいつのまにかあいつを追い越してしまっているのに。
一人になりたい。自分の足で立ってみたい。
あいつの背に負ぶわれ、あいつの影に潜むのはもうたくさんだ。

ならば、無理やり逃げ出せばいいと誰かが言う。
武器を取り、炎を放ち、今までの恨みを散々晴らして、
奴の元から逃げればいいではないかと。

……それが出来るなら、とうにやっている。
でもそんな大それた事出来る筈がない。
だって、結局俺はひどく姑息で臆病なのだから。
一人前になったのを認めては欲しいけれど、離れたくはない。
好かれなくていいから、嫌われたくない。
そう、俺は――。

俺は、あいつの後ろではなく隣にいたいのだ。
対等な存在として。一番近い場所にいる彼の理解者として。いつか、いつか。