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皆既月食

「あーやっと予備校終わったー!」
「腹減ったなー」
「だなー。…あ、月が…すげぇ見てみろよ月が赤い!」
「あぁ、そういや今日、皆既月食なんだってさ」
「そういえば今朝ニュースで見た気するわ。…俺さー、6年半前だっけ?の皆既月食も見たよ」
「へぇ?」
「母さんと犬の散歩してたら月が真っ赤でさぁ。めちゃめちゃ怖くて。だって意味分かんないだろ赤いんだぜ月が。母さんに聞いてもなんでか分かんないっていうから、気味が悪くて早く家帰ったんだよな」
「怖がりだな~進歩ねぇな~」
「なっ、うるせぇな!だって俺そん時小4だぞ小4!」
「いや怖がりだろ。…まさかまだ怖いとか言わねぇよな」
「ここ、怖くねぇよ!なんか変な夢見そうだとかそ、そんなこと全然思ってねぇ、よ?…なんだよ笑うなよっ!」
「…笑ってねぇよ」
「いやいま笑いながら言ってんだろめっちゃはははって言ってんじゃん!」
「幻聴幻聴…ぷっ」
「言ったそばから噴き出してんじゃねーかー!」
「いやいや…じゃあさ、怖いなら手繋いでやろうか」
「は?」
「そんな露骨に嫌そうな顔すんなよ」
「バカにすんなよ怖くねぇっつってんだろっ!」
「あ、そこにぼんやり人影が…口裂け女だ!」
「う、うそっ!」
「嘘だよバーカ!あっはっは超びびってんじゃん」
「…ふん、のってやっただけだろ!」
「顔赤いぞ?」
「気のせいだ!」
「だからさぁ、大人しく繋いどけって」
「わっおい勝手に触んなっ」
「でも怖くないだろ?」
「…いやなんかおかしくないか?」
「なにが?」
「なにがって…だって…この手…」
「気にすんな気にすんな!」
「なんだよお前急にテンション上がったな?」
「そうか?…まっいいじゃんいいじゃん!」
「…それもそう、か…?」
「そうだそうだ。よし、帰りマック奢ってやるよ!」
「えー、まじでどうしたんだよ、本当機嫌良いなー…」
「そんなことないって」
「いやあるだろ…ってこらー!びっくりするだろ急に手ぶんぶん振るな!」
「あー悪い悪い。いや、とにかく皆既月食さまさまだな!」
「…何が?」