存在を刻む
例えば、携帯の着信に残るお前の名前とか。
例えば、ずぼらな俺に代わってお前が直していったスリッパの並びとか。
例えば、いつの間にか本棚に入ってる俺のじゃない漫画とか。
例えば、洗面所の一角を占めるお前の石鹸類とか。
例えば、前よりも消費が著しくなった調味料とか。
例えば、お前があちこちつけていったキスマークとか。
例えば、お前が泊って行った翌日の身体のだるさとか。
例えば、ベッドに残るお前の整髪剤の香りとか。
日々の生活の中に、お前の存在を刻んでいくのが幸せでしょうがない。
最終更新:2013年08月08日 23:05