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喧嘩友達

「誉れ高き勇者殿ともあろうお方が私如き一介の使用人にいちいちいちいちいちいちいちいち
突っかからないで頂きたいものですねえうっとおしい」

「普通の一介の使用人は魔王討伐に来た勇者を何度も何度も何度も何度も落とし穴に落とさねー
んだよ!てか何だあのこの間の落とし穴は!中身ぎっしりナマコってどんな罰ゲームだコラ!」

「ああアレは某南の島に大量に生息するナマコを捕獲・飼育した『対侵入者撃退用自由落下式罠
325番:通称必殺ナマコ穴』と申しまして、落ちた相手の精神的ダメージに対してコストが
少なく皆様には中々の好評を博しております」

「皆様って誰だよ!っつーかそのネーミングセンスはどうなんだ!!」

「ちなみに彼の島では亡くなられた方がナマコになるという伝承がございまして、落ちた方には
もれなく悪寒とラップ現象のオマケ付き」

「二重の嫌がらせをするな!宿での心霊現象の原因はそれか!」

「ああ、今日は大勢の方々を引き連れているなと思ったらそういう事でしたか」

「え、今日は俺一人…ってさらっと怖い事を言うな!何が見えているんだお前!?」

チリリン

「…ああ、魔王様のお茶の時間ですね」

「っておい!手前まだ話の途中だぞ!」

「はいはい話はお茶の支度をしながらお聞きしますよ。来るならどうぞご勝手に」

「くっそ毎回このパターンだな…魔王の城の厨房を熟知してる勇者ってどうなんだ。っつーか厨房に
勇者を入れていいのかよ魔王城使用人。俺が毒とか仕込んだらどーすんだ」

「魔王様は毒ごときで害される様なお方でもありませんから。パターンといえば毎回毎回魔王様の
所へ行く私をつけて毎回毎回罠にかかる学習能力の無い何処かの誰かさんが居るようですが、今日は
やめておいた方が良いですよ」

「ほっとけ!…って今日は何かあんのか?」

「いえ、…今日は私の監修した罠を点検する日なので、仮に仕掛けている罠が少々危険なだけです。
M的な趣味があるのなら止めはしませんが」

「あるかボケ!…あー、その、だな。紅茶に美味い茶菓子が付いてくるのなら、今日は、動かんで
やっても、いいかもしれん、ぞ?」

「…昨日焼いたクッキー位しかありませんが」

「あーお前は性格の悪さに反比例して料理の腕は一級だからな!しょうがねえな!今日は魔王討伐は
やめにすっか!魔王に茶を出したらお前も茶に付き合えよ!今日はたっぷり勇者の偉大さについて
語ってやらあ!!」

「どうぞご随意に。…時に偉大なる勇者殿、後ろの方々にもお茶をお出しした方が宜しいんですかね?」

「だから誰の事を言ってるんだお前ー!!」