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人間×人間以外(逆でもOK)

「…つまり、お前はこの間助けた鶴だと」
「はひほうでふ」
「……助けてもらった恩を返す為、既に山を降りてしまった俺を探しに探し、
やっとの事で見つけ出したと」
「ほのほおりでふ」
「…恩返しに来た妖怪が空腹で生き倒れて恩人に拾われた挙句なけなしの食料の
カップ麺をすするかー!嘘ならもっと上手くつきやがれ!」
「う、うひょらないれふほんとふにおれは」
「ええい口の中の物は飲み込んでから喋れ!」
「……!し、信じてもらえないかもしれませんが、本当の本当に俺は鶴なんです!
恩返しがしたいんです!どうかお願いです、恩返しをさせて下さい!」
「…ちなみにお前、何が出来るんだ?」
「機織りを」
「現代日本一般一人暮らし家庭にそんなもんあるかい」
「…煮炊きとか」
「家には食料がカップ麺しかないのだが。そしてそれはお前が食ってしまったのだが。」
「…」
「終わりかよ!」
「だって最後に一族が恩返しに行ったのは何百年も前なんですよ!今の時代での
恩返しマニュアルなんて出来てませんって!」
「妖怪がマニュアルなんて言葉を使うんじゃねー!」
「妖怪だって時代の波に乗るんですー!」
「…!」
「…!!」
「…あー、とりあえず、何らかの形で恩返しが出来りゃあそれでいいんだな?」
「…そ、そういう事ですね。というか、たったこれだけの事を確認するのに何で俺達
こんなボロボロになっているんでしょうか」
「それは言うな。…しかし金もない機織りも出来ない妖怪に出来る恩返しっつったら…
肉体労働か?」
「…え」
「いやしかし日雇いのバイトでも最低限の身分証明がいるだろうし、まさか妖怪が
保険証や運転免許証を持ってる訳はねえよな…くそ、いい案が浮かばねえ…って、
ん?どうかしたか?」
「……分かりました。俺も妖怪の端くれ、伊達に長く生きておりません。見事体で
支払ってみせましょう!」
「は?何言って…っておい!阿呆かお前肉体労働ってそういう意味じゃ…っつーか
俺がこっちか!?こっちなのか!?」
「大丈夫です!恩返しで名を馳せる妖怪の意地にかけて天国を見せて差し上げます!」
「妖怪の語る天国が信用出来るかー!ってこらやめ…!」


こうして鶴は無事恩返しをする事ができましたとさ。
めでたしめでたし。