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キリスト教徒同士

「仕方ないと思うんだよな俺」
「何がだ」
「こうなること」
「何でだ」
「だってほら覚えてる?神様って人間をご自分に似せて創造なさったって」
「それがどうした」
「似せたのってなにも形像だけじゃないんだよって話」
「言っていることが分からない」
「旧約だよ旧約、神様って嫉妬深いってあったじゃん」
「ただ似せられてるだけだというのか」
「責めないでやってくれよ。あの人は俺達を愛してるだけなんだよ」
「人じゃないと思うが」
「別にいいじゃん、親密感わくし」
「よくない。あの方のせいにしたくない」
「あんたって信心深いのな」
「君ほどじゃない」
「へ。俺何かしたっけ」
「君は真面目ではないかも知れんがとてもまともな生徒だと評判されている」
「あーここミッションスクールのわりには結構アレだもんな」
「君は目立つ生徒だった」
「転校生だったからだろ」
「誰もが君を愛していた」
「知らねぇヤツに愛されても嬉しくない」
「それは君が愛される人だからだ」
「俺はあんたを愛してるよ」
「・・・心にもないことを」
「ミッションスクールなんて冗談じゃないって思ってた。
あんたがいたからなんとか我慢できたんだと思う。感謝してるよ」
「それは買い被りすぎだ」
「あんたは俺と逆だね、まともだとは言いがたいけど真面目すぎる。
それが面白かった、でもだからずっと心配だったんだ。なぁ馬鹿なことするなよ」
「すでにしている」
「いいんだよこんなことは」
「いいはずないだろう」
「いいんだよ。あの人は許してくれる」
「こんなことをか」
「あんたが教えてくれただろ。何でも何度でも許してくださるって。
例え世界中のやつらがあんたが悪いってあんたのしたことは罪だってあんたを許さなくたって」

「あんたが誰を愛しても誰を殺しても」

「あの人だけは」


「それでも君は死ぬ」
「あんたが生きればいい」
「嫉妬に血迷って生徒を刺すような人間だ、生きる価値などない」
「馬鹿なこと考えるな、自殺だけは駄目だ、許されなくなってしまう」
「許されなくていい、許さないでくれ、どうせ君は愛してくれない、せめて側に居させてくれ」
「じゃあ許さない、許さないから馬鹿言ってないで逃げろ、もうすぐ人がくるはやく逃げろ」
「居させてくれ!」
「先生」
「・・・血が」
「愛してるよ」
「あああ血が」
「あんたに逢えてよかった」
「わ、私はなんてことを」
「あんたじゃなくてごめんな」
「なんてことを!」
「ごめんな」



我らに罪を犯す者を我らが赦す如く我らの罪をも赦したまえ
我らを試みに遭わせず悪より救い出したまえ



主よ!