恋をしてください
人が恋に落ちるのを初めて見たり、するものじゃなくて落ちるものな恋なんて
自分にはありえないことだとずっと思っていた
今、俺は恋をしている
運命の恋だとは思っていない
それはその相手が相手だから
「あーーーーカレー食いたい」
そこでごろごろしている無神経男にも
誰かを思って涙していたような日々を経験していたのだろうか
今、俺があなたに向かって恋焦がれているように
「なんだよそんなにオレのことじろじろと見て」
「いや、小汚い姿で寝てる姿が汚らわしいと思って」
「お前はいつでもムカツク男だなあ」
悪口も強がりも、あなたにかまってほしいから
かまわれたくない、けどかまってほしい
「…な、なんでそんな泣きそうな顔すんの」
「あなたは、泣きたくなるような恋なんて知らないから」
「意味がわからないぞ」
「誰が相手だっていいから、恋をしてください」
あなたが誰かを想っていれば、俺の心が少し軽くなるから
「…それは、相手がお前でもいいから俺に恋愛してろってことか?」
最終更新:2013年08月08日 03:25