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きつね

大学の授業の合間。ちょうど昼時だから飯でも食おうと
食堂に向かっている途中で、後輩の間山と会った。
先輩も昼ごはんなんだ!一緒にいい?
と、キラッキラの笑顔で聞いてくるので、ついいいよと言ってしまった。
今日は1人でゆっくりしようと思っていたのに、よりによってこいつに会うとは。

「先輩って、きつねみたいだよね」
きつねってなんだ、いきなり。
そう思ってテーブルを挟んで向かいに座る奴を見上げると、
えへへと笑い、俺の食べているものを指差した。
「きつねうどん!油揚げ!」
「だからなんだよ」
「お味噌汁に油揚げ入ってるときも嬉しそうだったし、
 きつねと好きなもの一緒でしょ?」
ああ、まあ嫌いじゃねえな。お前よく見てんなあ。
つーか俺そんな顔に出てんのか?
「先輩の目とか、笑った顔とかもきつねっぽい」
目はツリ目なだけだし。
笑ったら悪人みたいだとか言われるこの顔が狐に見えんのかよ。

「じゃあお前、狐に憑かれてんぞ」
「え?本望だよ、きつねかわいいし大好きだし」
……意味わかって言ってんのか、この鈍感。