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言ってることとやってることが違う

触られるのはあんまり好きじゃなかった。
触りますよいいですかいいですよ、くらいのやり取りを経て触られるのらまだしも、
急に触られるのは本当に好きじゃない。
俺の体は俺の物だから俺の物に触る時は俺の了解を取るべきだし、
実際そんな事言われたらキモいので断るに決まってるけど、
まぁ一応聞いてみてくださいよ触っていいですかって。
……と言うような事を男の胸に頬をべったりくっつけたままブツブツ言っていた。
男は俺の頭の上で、そっかー、と愛想のない相槌を打ちながら俺の伸ばしっぱなしの髪の毛を弄っている。
俺は男の背中に回した手でTシャツの背中を弄りながら、そうなんだよ、と愛想のない返事をした。
それ以上会話も続かないので、俺は男の硬い胸に頬をべったり押し付けたままそっと目を閉じる。
静かな鼓動に耳を澄ませていると、男の指が髪の中にもぐりこんでくるので、俺も男の服の中に指先を滑り込ませた。
なめらかな背中の感触を何の他意もなくただ擦りながら、きっとあんたの優しさが俺を駄目にしているのだろうな、と思った。