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グーチョキパーの三角関係

隙を見て繰り出したはずのチョキの目突きは、グーの左拳にあっさりと
はじかれ流された。
喧嘩にしては物騒な最後の手段を簡単にガードされ姿勢を崩された
チョキのボディに、グーの右拳がめり込んだ。
「チョキ!」
膝を突くチョキにパーは駆け寄った。
「もう勝負はついたよ、このくらいで勘弁してあげてよ!チョキ、チョキ、
大丈夫?」
チョキはパーの手を振り払った。その手が軽くパーの頬にぶつかり、
チョキははっとした。
しまったという気持ちは心の奥にはあった。しかし、素直な謝罪の言葉よりも
先に、またもグーに負けた苛立ちがチョキの口からあふれ出た。
「うるさい、触るなっ!」
「チョキ、貴様...」
目潰しをしかけられても冷静だったグーの表情が変わった。
「グー!駄目!!」
パーが慌ててグーとチョキの間に割り込み、チョキに手を伸ばそうとする
グーの体を両手で抱きしめるように止めた。
「パー...このガキを庇うのか?散々傷つけられたのに?」
「庇うよ。昔のことなんかどうでもいいんだ」
グーは、自分の体を抱きとめながら自分を見上げるパーの頬に手をやった。
チョキの手がぶつかったところが少し赤くなっていた。
「このお人よしめ...」
つぶやくように言いながらパーの体を抱き寄せ、その傷に唇を這わせた。
「やめて、チョキが...」
抗おうとするパーの唇をグーは唇で塞いだ。
チョキはそんな二人から目をそらした。
血が出るほど唇を噛みながら、きしむ体で立ち上がり、二人に背を向けて歩き始めた。
いつか、いつか勝ってやる。そしてパーを取り戻す。
そう心に誓った。