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何が不満か理解できないよ

わからないんだ。何故君が、そんな顔で首を振るのか。
ずうっと悲しそうな顔をするのか、ぼくには。
「どうして?」
そう訊くと君は後ろめたそうに俯いた。ああ違う、そんな顔をさせたいわけじゃない。
「責めてるわけじゃないよ…」
単純な話で。ぼくは君に笑っていてほしいんだ。それだけの理由でぼくはここにいる。
「何にもいらない。ぼくはただあげるだけ。捧げるだけ」
ぼくは君にできることすべて、してあげたいと思う。愛したいと思う。
愛されたいとは、思わない。
君には日の光のように愛情を受けていてほしい。世界で一番愛されるものであるべきだ。
君は負担に思うことなど何もない。ぼくがしたいだけなんだから。
「君は、それを受け取るだけでいいんだ」
なんなら打ち捨ててくれて構わない。それで君が笑うなら。
愛させてほしい。君が愛するのがぼくでなくても。
笑ってほしい。それがぼくのためでなくても。
「だから君を愛することをゆるして」
ぼくはぼくの夢を君の足元に広げるから、どうかそれを踏んでくれ。
必要なのはそれだけだ。君は愛されてくれるだけでいい。
「だめだ、いけない」
なのに君はぼくの愛情を拒む。そんなに顔を曇らせて。
…何が不満か理解できないよ。
ただ、君が今苦しそうなのがぼくのせいだってことは痛いほどわかる。
ぼくは君に、笑っていてほしいだけなのに。