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バスケ選手×野球選手

「好きだ!!」
「また君か」
「また俺だ!今日はとっておきの口説き文句を考えてきた」
「どんな」
「お前へのダンクシュートを、俺に決めさせてくれ!」
「うん。アウト」
「持久力には自信がある。お前が一点とる間に、俺は二点でも三点でも取ってみせる!」
「アウト」
「お前が憧れているビールかけ、してみないか?俺と一緒に!!」
「アウト。スリーアウトチェンジ」
「何故だ!?俺はゴール下でずっとお前を待っているのに、なぜ走りこんで来ないんだ!?」
「当たり前だろう。俺の帰る場所は一塁側ベンチだ」
「ずっと中腰で待ってるんだぞ!?けっこう脚にくるんだぞこれ!トレーニングになるからいいけど!」
「俺の知ったことか」
「リー、リー」
「阿呆。俺にその指示が出来るのはランナーコーチだけだ」
「!? まさかお前、そのコーチのことが好きなのか?」
「ほう。死球を投げ込んで欲しいのか」
「いっ、いや冗談だ!そんなわけないよな。お前のスポーツマン精神が、そんなこと許すわけないよな」
「……君は自分のやっていることと言っていることの矛盾を考えたことがあるか」
「寝ても覚めても、今の俺はお前のことしか考えていない!お前のことだけを!!
 お前のその首元まであるアンダーシャツ……その下に隠された鎖骨を想像するだけで俺は……」
「それ以上俺に近寄るな。この短パンランニング野郎」
「ハハハ!心配しなくてもこの左足はもうここから離すことが出来ない!三歩だからな!
 そしてこれは短パンとランニングなどではない。ユニフォームだ!俺の誇りだッ!」
「左足を軸にしてその場でぐるぐる回りながら言うな」
「俺のボールを受けて欲しい相手はお前しかいない!受け取ってくれ、俺の想い!」
「秘技・復活の一本足打法」
「奇跡のヘッドスピード!?」
「安定の軸足。これでサヨナラだな」
「まだだ!試合はまだ終わっていないぞ!延長戦だ!」
「君は自分が一点でも得点して更に同点だと思っていたのか」
「うぬぬぬ……だったら表と裏だ!前半戦終了だ!」
「コールドゲーム」
「ん?寒いなら俺が温めるぞ」
「言っておくが、コールドゲームは『寒い』ゲームという意味じゃないからな」
「あれ、そうなのか」
「このバスケ馬鹿が。まあ、それでも最初に来た頃よりは少しはマシになったか」
「だろう!俺は日々、お前に近付くために己を磨き勉強しているからな!お前の隣に堂々と居られるように」
「……ファウル」
「ええ!!今のも駄目なのか!?レッドカードは勘弁してくれ!」
「違う」
「んん?」
「今のはファウルにしてやる」

(まともな球が投げられるなら最初からそうしろ)