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高校生

私が中学生の時、君は小学生だった。
今では考えられないくらいの弱虫で、泣き虫で、いじめられているところを班の年長の僕がよく庇った記憶がある。
縮こまりながら泣きじゃくる君を見て、守ってあげなきゃという気持ちになった。
私が高校生の時、君は中学生だった。
今では茶色く染められた長い髪が黒い短髪だったとき、君はサッカーに熱中していた。
ゴールめがけてボールとともに走る姿を僕はとてもかっこよく思った。
私が大学生の今、君は高校生だ。
守ってあげたいとか、かっこいいと思っていた僕を殴り殺したいくらい後悔させてくれる君は、毎日僕の実家に通ってくる。
そして毎日食後に妹のさやかの部屋に移動する。
幸い僕が実家に帰っている時にそういった声がしないからいいものの、もしソレに近い行動をしたのならぶっ殺してやると思うくらいには僕は妹想いだ。
そう、君は僕の庇護対象からも賞賛対象にもならず、妹に近づく下種野郎になってしまった。
妹は君には渡さない。君を妹にも渡さない。
妹の料理をおいしいおいしいと食べる君に、今度は僕が手料理を振舞ってやろうと心に誓った。