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ある日目覚めたら魔法がかかっていた

ある朝目覚めると、俺に魔法がかかっていた

「おはようございます、旦那様」
―早く起きていただかないと、予定が狂ってしまうんですよ。
「あ…ああ…おはよう。済まない、すぐに起きるから…」
「いえ、ごゆっくりどうぞ。ところで本日は紅茶と珈琲、どちらになさいますか?」
―いつも紅茶に角砂糖三つを召し上がられますよね。意外にも甘党でおられますから。
「えーと…じゃあ…今日は珈琲をいただこうかな…」
―はい?用意しておりませんよ!?
「かしこまりま…」
「あ、やっぱりいいよ!いつも通り紅茶にしよう!」
「ではお砂糖は三つで宜しいですか?」
「あ、うん…そうだね…三つがいいかな…」
「かしこまりました。…ところで本日は体調がお悪いのですか?」
「えっ?」
「先程から顔色が優れないように見えますが…」
―風邪でもおひきになったのですか?珍しいこともあるものですね…。
「いや…あの…全然元気…うん…」
「そうですか?あまりご無理をなさらないでくださいね。旦那様に何かあったら、皆が心配致します」
―…多分、誰よりも、この私が。
―旦那様にもしも何かあったら、私は……
「…旦那様?」
「いや、うん…あの…」
「やはり熱がおありでは?顔がお赤いですよ」
「……言わないでくれ…」

ある朝目覚めると、俺に魔法がかかっていた
好きな奴の心が、全部分かってしまう魔法
それはこの俺を赤面させるほど恥ずかしくて
でも少し暖かい魔法だった