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どんまい!

「どんまい、涼ちゃん」
頭を抱える俺に、匠はのんびりした様子で声をかけてきた。
こいつが空気を読めないのは今更だが、今度ばかりはカチンときた。
「……お前な」
「そんなに落ち込む事ないじゃん! 頑張ってみたけど涼ちゃんに向いて
なかった、ってだけだって」
向いてなかった、という言葉にショックが大きくなる。
俺はこれでも一人前の男なんだ。なのに何故……
「涼ちゃんよく頑張ったよ。意外に力あるなって思ったし」
「…マジで?」
「マジだって! 細いのにどこにそんな力あるのかってビックリした」
匠はそう言って俺の腕を撫でた。反射的に体に緊張が走る。
「そういう訳で、約束守ってもらうからね」
「ちょ、おいッ――!」
事もなげに俺をベッドに押し倒すと、匠は俺の耳もとで囁いた。
「これで俺が涼ちゃん抱いても文句ないだろ? 2分で俺を押し倒せなかっ
たら自分が下になる、って涼ちゃんが言ったんだから」
自分より一回り大きい匠の重みを感じながら、俺はやっとこいつに抱かれる
覚悟を決めたのだった。