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悲しい夜明け

ふと、目が覚めると空は白みかけていた。
もうすぐ、夜が明ける。
それと同時に、俺たちの関係は終わる。
少なくとも今のこの、夜を共にするような関係は確実に。

今、隣で眠っているこいつは、今日結婚する。
いわゆる政略結婚というやつで。
しかも、親父さんの会社を救うためなんて定番な理由のために。

わかっている、こいつの肩に何百人もの社員とその家族の運命がかかっている事ぐらい。
結婚してもこの関係を続けられるような器用な奴じゃないってことも、わかってる。
だから、これが最後だ。
独身最後の夜くらい、俺がもらったって罰は当たらないだろ?


夜が明ければ、こいつは去っていく。
俺が生きてきた人生の中で、一番悲しい夜明け。
きっと俺は、この夜明けを忘れない。