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朝までいちゃごろ

「腰が痛い。太陽が黄色い……」
ベッドの中で枕を抱きしめながら、そして背中から抱きつかれながらぽつりと呟いた。
その声に反応したように呻る声耳元で聞こえた。
何事かもにゃもにゃと呟いたあとぎゅうと更に強い力で抱きかかえられた。
起きたときからなんとかこの腕の中から出ようともがいてみたがどうにもならない。
最初は緩く抱きしめられていただけだったのが、身じろぎをするごとに腕の力が強くなり今では足まで絡んでいる状態だ。
今日は仕事が休みだし確かにゆっくりできる。
だがこんな暑い日におやすみタイマーで既に消えてしまったエアコンを恨めしげに見つめながらベッドの中でゴロゴロしている必要性も感じない。
エアコンさえ動いていれば。
そうすれば、こんな暑苦しい腕の中でもまだ二度寝をしようという気にもなったのに。
はぁ、とため息をついて後ろから抱きついているこいつを起こそうと心に決める。
顔は見えないがすぅすぅと静かな呼吸で寝ている彼を起こすのは悪い気がするけれど、この暑さには耐えられない。
どうせエアコンをつけて朝食を済ませたらいつものようにこのベッドに逆戻りするんだから別に良いだろう。
そう思ってなんとか自由になる腕を使い、思い切り彼の耳を引っ張った。