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落語家×銀行員

良い高校、良い大学、そして良い就職。エリート街道を進んできた銀行員。
かたや、学生時分には落研で落語三昧、卒業してからも落語家に弟子入りして修行の日々な落語家。
趣味は仕事ですと言わんばかりの銀行員には、落語なんて世界は無駄の極み。
落語家は何をするにもおもしろおかしく会話する。
銀行窓口で口座を作るときにも窓口嬢とそんな様子だから、「なんてふざけた客だ」と思う銀行員。
度々訪れては、そんな事を繰り返している落語家を苦々しく思っていた銀行員も、対応する時が来た。
落語家は世間話からなにからいろいろと話しかけてくる。銀行員は始め、うっとうしく思っていた。
でも、その語り口は見事で、世間に対する優しさに満ちていた。
銀行員は落語家の話にのめり込み、そして初めて声を上げて笑った。
「ようやくその顔が見れましたねぇ」嬉しそうに笑う落語家。
「え?」
「あなた、いつもこんな難しそうな顔をしていたでしょう」
と言ってしかめっ面をしてみせる。ヒドイ顔だったが、嫌な気分にはならず、むしろおかしかった。
「笑ってた方が人生楽しいですよ」

そんなこんなで仲良くなって、芸の道は厳しく険しいのに、それを何でもないように言う落語家の強さに惹かれていく銀行員。
落語家は落語家で、憎からず思ってくれていることを知ってて「好きな人が気づいてくれなくてねぇ…」と本人に相談。
冷静に努めようとしていて実は狼狽している銀行員に一人萌えている、時分を隠すのが上手いちょっといじめっ子落語家なのでした。

…お後がよろしいようで…