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40年ぶりの再開

※人間×エルフ

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久しぶりに彼に会った時、僕は何か悪い夢でも見ているのかと思った。
しばらく思考が止まってしまい、考える事が出来るようになってからようやく気が付いた。
彼は、人間だったのだ、と。

知らなかったわけではない。
ずっと一緒にいるうちに、忘れてしまっていただけだった。

僕はおそるおそる彼の手に触れた。
前に僕を力強く抱きしめてくれた手には、もうすでに力などこもってはいない。
僕を魅了した瞳は、もう半ば輝きを失っている。


彼は、呆然とする僕を弱々しい腕で抱きしめてくれた。

彼の腕に抱きとめられた時、僕はなぜか嬉しくなって涙を流してしまった。

あの時の力強さもなければ、抱きしめられるたびに聞かせてもらった甘い言葉を聞かせてもらえたわけでもない。
だけど、彼の腕の中に居る時の暖かさは、あの時のままだった。