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夜道

今日は暑かったからいつもより薄着で出かけた。
しかし、夜になると昼間からは一変しとても冷え込んでいた。
居酒屋から出た瞬間余りの寒さに本気で帰りたくなかった。
「マージ寒いって…」
「お前が真夏みたいな格好してるのがいけないんだろ?」
「しょうがねぇだろ、昼間あんなに暑かったんだから」
「自業自得だな」
佐々木はふふん、と鼻で笑うと昼間は着ていなかったパーカーを
ヒラリと靡かせて俺より先を歩いた。
体を摩りながら空を見上げると星なんか1つも見えなくて。
それが余計寒さを感じさせた。
「寒い…」
「うるせぇな、何度も何度も」
「しょうがねーだろ!寒いんだから!」
「薄着してるお前が悪いんだろ、当たるなら自分に当たりやがれ」
「……」
佐々木が言ってる事は正論で。
確かに俺が悪いんだけれども。
…何か風邪引きそう。
体が小さく震えた。
「……めんどくせぇな、お前は!」
いきなり佐々木が俺の方に向かってきて何かで俺を包み込んできた。
「え?」
「貸してやる。俺が風邪引いたらお前のせいだからな」
佐々木が着ていたパーカーは佐々木の体温で暖かくって。
顔を少し赤くした佐々木の顔がおかしくって。
今までの寒さなんてどこかに行ってしまった様に感じた。