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あなたの特技は何ですか?

「はい。愛の言葉です。」
「……はい?」
「魔法です。」
「え、魔法?」
「はい。魔法です。一瞬であなたの心を魅了します。」
「……で、その心を魅了する魔法が当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
「はい。あなたが敵に襲われても僕ならあなたを守れます。」
「いや……私に襲ってくるような敵はいませんから。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
「でも、あなたは自分の魅力に気がついてないだけなんです。」
「いや、そういう問題じゃなくてですね……」
「俺、あなたに一目ぼれしてしまったんです。」
「ふざけないでください。一目ぼれって何ですか。だいたい……」
「一目ぼれは一目ぼれです。フォーリンラブとも書きます。フォーリンラブというのは……」
「聞いてません。帰って下さい。」
「あれあれ?怒らせていいんですか?ささやきますよ。愛の言葉。」
「いいですよ。言ってください。愛の言葉とやらを。それで満足したら帰って下さい。」
「……それじゃ、遠慮なく。」


それは今まで言われた事のない言葉で、私は28歳でした。
その味は甘くてクリーミーで、こんな言葉をもらえる私は、
きっと特別な存在なのだと感じました。
……今度は、私が彼にささやく番。彼にあげるのはもちろん……。
なぜなら、



彼もまた、特別な存在だからです。