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ラブホテル相手が目の前にいるのに自家発電

どうしてこんないかがわしい内装の部屋で、そんなにすっきりした顔で眠れるんだよ…。
心の中でそう呟いて、俺は何度目かのため息を吐いた。

二人で旅行しようと計画を立てたのは昨日。
月曜日が祝日だからと、三連休を一緒に過ごそうと話し合った。
けれど、それは単なる話のネタだったはずなのに、
今日になって杉浦は俺の家を訪ねてきた。
「旅行に行くんだろ?」
不思議そうにそう言った杉浦の顔を、俺は決して忘れない。
いい思い出にしようなと言い合いながら、二人で自転車に乗って家を出発したのはいいものの、
何の準備もしていなかったからこんなホテルに泊まるしかなかったのだ。
つまりは、ラブホテル。
金欠の高校生が入るには敷居が高かったけれど、杉浦は何の抵抗もなく入っていった。
もしかして彼女と来たことがあるのかもしれないとか、
もしかして杉浦も俺のことが好きなのかもしれないとか、
そんなことばかり考えて落ち着かない俺を尻目に、
杉浦はさっさとシャワーを浴びて寝付いてしまった。

隣で小さな寝息を立てる杉浦を横目で見て、俺は再びため息を吐く。
普段は目にしない杉浦の寝顔はあまりにも刺激的すぎて、俺は立ち上がった。
静かに静かに移動してトイレに入ると、俺は杉浦のせいで硬くなった自分のものを掴んだ。
「……畜生、」
小さく悪態をついて、杉浦の寝顔を思い出す。
その顔がいやらしく喘ぎ出す様を妄想して、俺は白濁を吐き出した。
虚しい行為。
ため息の数を数えるのはとうにやめている。

ベッドに戻った俺を、杉浦は不思議そうな顔で迎えた。
「…なんだ、襲わないのか?」
どうして起きているんだと言おうとして、俺はやめた。