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二人暮らし

「風太~お前は俺が座ろうと思うといつもそのソファーにいるね…」
ああ?お前なんかが座っていいわけねーだろ。
これは俺のソファーだぜ。
「なあ、風太~。あいつって俺のことどう思ってんのかな?」
また始まった、いつものコレ。俺に聞くなよ。
「風太はあいつのことよく知ってるじゃん?どうなの?どうなの?」
うざっ!相変わらずうざっ!
こいつ、いちいちひっついてくるしチョーうざい。
「風太~!あいつってやっぱり俺のことうざいって思ってる?」
うっせーな。少なくとも俺はうざいと思ってるよ。
「いつも夕飯つくっておいてくれるのに俺何もしてないし…」
作りすぎた、作りすぎたって言いながらいつもニコニコして作ってるしいいんじゃねーの。
「風呂掃除やろうかって言ったらすごい勢いで断られたし…俺邪魔かな…」
邪魔だね。そりゃもうAVのモザイク並みに邪魔。
疲れた顔してんだから休めって言われてんだろ。言うこと聞けよ。
「風太~…あ…もうバイトの時間だ…」
やっと解放されるのか。おい、もたもたしてないでとっとと行け。
「またあいつと入れ違いだよ~…じゃあ風太行ってくるよー。あいつのこと宜しくね」
はいはい。もういいから早く行ってくれ。
俺は一眠りしたいんだ。

「ただいまー」
ん、おはよう。そしておかえり。
「あ、お前はまたソファーでふんぞりかえって…」
だってソファー気持ちいいんだもんよ。
ここは俺の場所だぞ。
「あいつは?もうバイト行った?」
行ったよ。あのうるさいのならバイトだよ。
「あいつ忙しそうだよなあ…。体崩さないか心配だよな」
いや、別に。
あいつが風邪でもひいて俺の場所に居座るっていうなら心配だけど。
「…あいつって俺のこと苦手なのかなあ」
出た。出たよ、毎度毎度のコレ。
なんなんだよ。俺は毎日生活相談員か何かか?
「なんとなく俺と入れ替わりになるようにバイト入れてるみたいだし…」
それはいつも店長に頼まれてるからだってこの前愚痴ってたぞ。
この時間は人が足りないんだってさ。
「珍しく顔合わせてもあまり話してくんないしさ…」
それはうざがられたら嫌だからって、あまり話さないようにしてるんだとよ。
あいつにしてはいい心がけだな。俺の前でも実行してほしいもんだけど。
「風太ー…あいつ、俺のことどう思ってんだろ」
ああもう面倒くさい。どっちでもいいから早く告っちまえ。
俺はそういう意味を込めて、一度だけ「にゃー」と鳴いてやった。