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隠せなくなった気持ち

「ずっと好きでした」
そういう風に中学校の頃に女の子に告白された事がある。
俺はその子の事なんか全然知らなくて、制服のリボンの色で同じ学年
だと分かったくらいだった。
真剣な瞳を向けるその子を見ながら(「ずっと」っていつからだろう)と
思った。

十数年たって今更そんな昔の告白を思い出したのは理由があって。
俺が彼に会うのは今日で三回目で、まだ名前と役職と、あとは煙草を
吸う事と野球が好きな事以外知らない。
そんな彼が好き、で。
どうしようもなく焦がれてる自分に気づいたから。
何かを渡すとき、少し彼に触れる。話をするとき、彼と目が合う。仕
事とはいえ、彼と同じ事を考える作業が楽しい。彼の声が直接胸に飛
び込んでくる。
身体中が彼からの刺激を待っていて、俺はその状態が苦しくて嬉しい。

いつから好きなら「ずっと好き」でいつからその人に焦がれ続ければ想
いを伝えてもいいんだろう。
隠せなくなったこの気持ちをもう、伝えては駄目だろうか。
帰り道を照らす綺麗な月に問いかけても、答えは出る筈、ねぇんだよな。