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ゲームに夢中で話を聞いてくれません

「なあ」
「はいはい」
「聞いてんの」
「聞いてるよーん?」
「嘘つけ」
「ほーんとほんと」
「こないだのテスト」
「あー」
「お前やばかったよな」
「うん」
「だから俺が今日来たんだよな」
「あー…ちょっくそっ」
「なんでゲームしてんの」
「始めちゃったもんはしょうがないっしょ…」
「あと10分」
「あいよ」

これ以降はもう、返答がない。
この集中力を勉強に使えば、あんな点数取らずに済むのにな。

「なあ」
「…」
「昨日のサッカーすごかったな」
「…」
「お前女子アナで誰がいい?」
「…」

「…好きな人とかいんの」

バカらしい。
高校生に、こんなにドキドキして、聞いてないって保険かけて、やっと出た言葉がこれかよ。

「はい、終わったよ。だいたい10分でしょ?」
「あ、ああ…」
「ヒロ兄だよ」
「え?」

コントローラー握ったまんまあいつが笑う。
何のためにテストで毎回毎回赤点取ってると思ってんの?

「それはゲームのせいだろ」

声が震えなくて、本当によかった。