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無言攻め×流され受け

「……………」
「……………」

無言のなかカタカタとキーボードをたたく乾いた音だけが響く。
瞳は画面をみつめながら、しかし俺の意識は背中に集中している。
みられている。
すごく見られている。
熱視線の主は部屋のすみっこで体育座りをしている
180cmの巨漢である。キモイ。

部屋にやってきたあいつに「持ち帰った仕事があるから」と
告げてからずっとあの状態である。ウザイ。
グサグサと背中に視線がささる。
視線に熱があったらまちがいなく俺はこげている。
約束を破ったわけでもないのに、どうしてこうも
責められている心持になっているのか。

これを迅速に仕上げなければいけないんだ、と念じても意識は背中からそれない。
眼鏡をはずして、眉間をもんだ。集中できない。
原因は明らかである。

結局、俺はこいつに弱いのだ。

首をめぐらし後ろを見れば、ただ黙ってこちらを見上げる視線とぶつかった。
目は口ほどにものを言う、とは良く言ったものだ。
諦念の溜息をつくことぐらいは許されるだろう。

「……来いよ」
にわかに明るくなる表情をみつめながら
結局いつもこのパターンだな、と苦笑した。