優しい手

◆優しい手
手「お帰り。お疲れさま、頑張ったね。え?……いや、お世辞じゃなく、本心からそう思っているよ。
  君は本当によく頑張った。ん?子供扱いなんてしてないさ。たまには大人しく、俺に撫でられなさい」

◆乱暴な足
足「まだ落ち込んでやがんのか。いつまで経ってもウジウジウジウジ……オマエ男だろ。
  いーかげん鬱陶しいんだよ、蹴るぞコラ。失敗がなんだってんだ。何度でも立ち上がれよ」

◆自惚れ屋な胸
胸「ハッハッハ。さあ、飛び込んでくるがいい!この私が偉大な包容力で受け止めてやろう!
  なに?…違う。それは君の方だ。私はドキドキなどしていない。していないったらしていない!」

◆口下手な口
口「え、えーと…、あの、……あの。……どうしよう、何て言えばいいか、ぐるぐるしてしまって…
  僕は言葉でしか、あなたに伝えられないのに……えっと、だから…あの…っ…、うわああああ」

◆一途な目
目「俺はアンタをずっと見てきた。アンタのことだけをずっと。俺には、アンタしか映らない。
  なのにどうして、アンタは俺を見てくれない?どうして応えてくれないんだ。どうして……!」

◆甘え上手な耳
耳「何で知ってるかって?へっへっへー。すげーだろ、これこそまさに地獄耳、ってね。
  お前の声なら地球の反対側に居ても聞きわけられるぜー。だから、ね。もっとオレのこと呼んで?」


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最終更新:2010年08月23日 11:05