暗い闇の中に私は沈んでいた。
喜びも、悲しみも無い真っ暗な闇の中。
感情は其処に無く、遠くから自分を眺めていた。
喜びも、悲しみも無い真っ暗な闇の中。
感情は其処に無く、遠くから自分を眺めていた。
繰り返される戦いの日々。
自分の意志とは関係なく命令されたままに動く身体と、蓄積された戦闘経験を駆使した、洗礼された無駄の無い戦闘機動。
対戦相手の攻撃をかわす。間合いを詰める。またかわす。
そして相手の懐に入り、感情の消えた私の顔を相手は息の掛かる距離で見る事になる。
自分の意志とは関係なく命令されたままに動く身体と、蓄積された戦闘経験を駆使した、洗礼された無駄の無い戦闘機動。
対戦相手の攻撃をかわす。間合いを詰める。またかわす。
そして相手の懐に入り、感情の消えた私の顔を相手は息の掛かる距離で見る事になる。
その瞳に映るのは感情の消えた私の顔。
私の目には恐怖に慄く対戦相手の顔。
私の目には恐怖に慄く対戦相手の顔。
次の瞬間、相手の胸部に押し付けた短銃身カスタムのレーザーライフルから放たれた拡散レーザーによって相手は砕け散る。
ゼロ距離での拡散レーザーは頭部にダメージは与えないものの、それ以外の個所には容赦なく降り注ぐ。
レギュレーションにより頭部への攻撃が禁止されている為に零距離で撃つのでは無い。
相手を粉々にする為にこの距離で撃つ。
私の戦闘スタイルは零距離射撃。
それ以外の戦闘方法を私は知ら無い。
それ以外の装備を持ったことも無い。
それ以外の命令をされたことも無い。
ゼロ距離での拡散レーザーは頭部にダメージは与えないものの、それ以外の個所には容赦なく降り注ぐ。
レギュレーションにより頭部への攻撃が禁止されている為に零距離で撃つのでは無い。
相手を粉々にする為にこの距離で撃つ。
私の戦闘スタイルは零距離射撃。
それ以外の戦闘方法を私は知ら無い。
それ以外の装備を持ったことも無い。
それ以外の命令をされたことも無い。
そして今日もまた一人、私の犠牲者が目の前に散らばっている。
幾度となく見てきた光景。
そこに何の感慨も無い。
命令に従い、そして今日も相手を粉砕する。
幾度となく見てきた光景。
そこに何の感慨も無い。
命令に従い、そして今日も相手を粉砕する。
繰り返される戦いの日々。
身体が壊れるのが先か、心が壊れるのが先か。
喜びも、悲しみも与えられ無かった私にはそれさえも分からない。
身体が壊れるのが先か、心が壊れるのが先か。
喜びも、悲しみも与えられ無かった私にはそれさえも分からない。
……そう、あの人達に出会うまでは、この日々が永遠に続くと思っていた。